Author: admin_gekidanu

ヒガシですー。こんばんわー。

 

突然なのですが、

「好きなことで食べていく」が究極の幸せ、みたいなものに対してちょっと心地の悪さを感じてしまうのは、

「でも食べていけるものを好きになることの素晴らしさもあるよね」

みたいなところと、

「好きなことで食べていかなくちゃいけんのですか」

みたいなところと、

「食べていく」ことを目的化するとそれが好きじゃなくなるよね、

みたいなところと、

いろんなことを考えるんですけど、

企業の中でお金をもらいつつ、

かつ別途「gekidanU」というハードを作る中で今後も色々と見えてくるんじゃないかなぁという気持ちです。

今は3月以降のいろんな企画を考えては頭をひねらせています。

 

昨年まで働いてた会社をやめる時に、お世話になってたお客さんにことごとく、

「ついに演劇一本に…?」と聞かれたのですが、

現状僕は「演劇で食っていきたい」的な思いは一切ないです。

演劇以外でお金を稼いでる時と演劇やってるときと、

個人的に全く境目はなくて、どっちかが急になくなるとその片方もやべえ、

という謎の焦燥感とそういう意味での充実感があります。

ただおそらく今後絶対そのバランスは崩れるので、来年には違うこと言ってる可能性もあります。

 

現状のこれは多分昨年まで、そして今やってるWebメディアという仕事によるものが大きいのですが、

これは我ながら自分の興味関心と演劇とのバランスにおいて一番いい選択だったのかなと思っております。

 

僕は「仕組み」とか「枠組み」を作るのにとても興味があって、手を動かすときはそっちのほうが得意だし、

それでいてそれをエモで有耶無耶にするような強度にとっても憧れてる、みたいなメンドクサさがあるので、

前者でお金もらって、後者で無邪気にやるってとても良いのではないかなと思います。

 

っていう話を、「演劇一本でやろうと思わないの?」という質問を受けると答えてるんですが、

我ながらひねくれてるし、こんなだからあんまり友達いないんだろうなと思います。

 

こういう感じの人間が演出をする芝居なんですが、

出演者募集してるのでたくさんの人に会いたいです。

 

よろしくお願いいたします。

2019年ですなにとぞなにとぞ

前回の投稿が上半期振り返りとのことで、慌てて更新しております。

ヒガシナオキです。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

僕ばっか更新しててアレなんですが、HP更新ついでにということで…。

 

2018年、gekidanUはなかなかにいい年だったかなと思います。

初の家公演の成功、弔EXPO’18の過去最大規模での開催、

そしてメンバーの新加入。とてもうれしいです。

2019年頭の鈴木明日歌の加入で5人になりました。

 

僕は割と「場をつくりたい」「劇団をやりたい」というところもあるんですが、

gekidanUはそもそも主宰遠藤の中高の同級生で結成してるので、

「劇団」という形ではなかったかなぁと思っていて、

これからもあまり縛りのない、やりたい人がやりたいことやる集団であればいいなと思います。

それのある種の象徴として音楽がメインの鈴木明日歌の加入かなと思っていて、

バンドでめっちゃ売れたらいいのにアイツ、と思っています。

 

今年は5月に家公演、8月に弔EXPO19、もういっこくらい何かやれればな、

と個人的には思っていますが、メンバーが増えたので、

それぞれの考えていることも聞きつつ色々考えていければと思います。

 

あとこれは個人的な話ですが、僕は「演劇をしていないといけない」タイプの人間ではなくて、

それでもけっこう演劇やっていて、その状況が僕はけっこう今楽しいので、

gekidanUをベースにこれからもいい感じに続けていけたらと思います。

とりあえず、もっと有名になったらいいな!

 

引き続き、よろしくお願い致します。

 

さよなら上半期

台風がやべえですねこんばんわです。

 

突然アレなんですけど、過ぎゆく時をどう区切るか、みたいなところって人によって違うじゃないですか。

学生の時は長期休みとか、社会人になると四半期とか、そういう感じだと思うんですけど、

お芝居してると区切りになる公演とかあるので、過ぎてきた過去の時間の帯に対して、また違う捉え方ができていいなと思います。

 

僕だと弔EXPOがここ最近は毎年の夏を区切るイベントです。

8月の第1週にやりますが、アレが終わると完全に夏が終わった感があります。

んで今年はその後9月中旬にフェリーちゃんがあって、終わって諸々立て直して上期が終わったなぁ、という感じです。

 

フェリーちゃんに関しては初めてのファンタジーでの主役で、

まー大変でしたし久方ぶりにかなり悩み苦しんだ演目だったなぁという感じです。

どうだったんだろうな、観ていただいた方ありがとうございました。

旗揚げから3回目となるフェリーちゃんでのモノつくりも、

演出補佐という立場で、考えることもたくさんありました。

僕は生きるのが比較的上手な人間なので、自分を簡単に納得させられるしそのために自分に対しての小細工もいくらでもできるんですけど、

そうじゃない人が作る作品って僕が太刀打ちできなくて、すごくうらやましいな、いいなって思うので、

フェリーちゃん主催のなにわえわみの作品はそういうところがいいな好きだなと思うんですが、

今回はけっこうバチバチしまして、早いこと笑い話になればいいなと思います。笑

 

上期、という視点で振り返ると、

一ヶ月間で下北OFF・OFF~シアターグリーン~王子小劇場 舞監ツアーという鬼畜日程を始め、

一旦自分のできることをめいいっぱい見定めた期間だったのかなぁと思います。

 

ここから3月までの下期は、

ありがたいことにお声がけいただいた形で下記の4つが決まっています。

11月23日~25日 赤坂chanceシアター PitN「ロビン」

12月8.9日  西武線沿線で出る

1月18日~20日 中野辺りで出る

2月9日~13日  横浜で出る

 

それぞれと真摯に向き合いつつ、来年度についてもちょっと色々と考えていけたらと思っております。

gekidanUも次回は家公演に向けて準備を進めたく、上記の合間を縫うか直後にやろうかと画策中です。

 

下期も引き続き、なにとぞなにとぞよろしくお願いいたします。

楽しかった!!

お疲れ様です。ヒガシナオキです。

 

弔EXPO’18、色々ありましたが、

表題の感想に終始します。

 

33名(!)の関係者のもと、大変にぎやかな祭典でした。

来場いただいた皆さん、南千住の皆様に本当に感謝です。

 

初めて南千住にいらっしゃった方が関係者もお客様もたくさんいて、

そういった方々が楽しんでくださっていただける様子や、

gekidanU、南千住でのこういった活動を知っていただけたのが、

僕らとしてはとっても嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

 

個人的には、『おと鳴り』で初めての演出を担当しました。

ほぼ公募で集めた野外劇初体験の6名の役者とのチャレンジでしたが、

この環境に魅力を感じて出演を決めてくださった皆さんなだけあって、

ここで見せたいものを最終的にしっかり具現化できたのかなと思います。

作品作りがこんなに楽しかったのは予想外でした。

 

役者さんには本当に感謝しつつ、難しさも痛感したので、

また改めてリベンジしたいです。

 

 

まだまだここで色んなことしたい。

今後ともgekidanUをよろしくお願いいたします!

夏。演劇の季節です。

お久しぶりです。gekidanU主宰遠藤遊です。

弔EXPO18が開幕致します。これは何かと言うと簡単に言うと演劇フェスです。gekidanUを初め、計4団体が参加します。

gekidanUからは野外演目「おと鳴り」

屋内演目「火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト」

の2作品を上演致します。今回僕はどちらも脚本のみ担当しました。

 

この2作品全く毛色の違う作品になりました。

今回は明日から6公演する「おと鳴り」について

この作品は

地元で質屋を営む穂波と、ある理由で家に閉じこもる樹梨を主人公に様々な出会いの中に起こる「偶然は必然なんだよ」と詠ったお話になります。

あーこんなドラマを夏の夜に見たいなと思いながら書きました。

gekidanU史上一番爽やかな、人間らしいお話になったかなと思います。

さあこの赤いハイヒールが何を意味するのか、是非劇場で見ていただけたらと思います。

 

さて「おと鳴り」はgekidanUヒガシナオキの初演出作品となります。最初に原案をヒガシに貰い話し合いながら本を書き進めてきました。今まで一緒に歩いてきた仲間ですが、あーこういうこと考えてたんだなとか、あーこういうお芝居が好きなんだなとか改めて。笑

これは、あるあるだと思うんですが、やっぱりヒロインは自分の好きなタイプに寄ってしまうんですね笑 今までの僕の作品にはいなかったタイプの少し浮世離れしたヒロインが描かれています。

スマホに残っていたおと鳴りのボツ台詞の1文

「キツい事も悲しい事も、あの忘れたい思い出とか、俺の嫌いなあいつだって、全部必要だからあるんだよ。ってわかったんだよ!だからお前もクヨクヨすんな!全部全部必要なの!」

あー…なんかこういうことずっと言い続けてるなぁ、本気で思ってるんだなとしみじみ思いました笑

今日のゲネプロでは写真を担当しましたが、キャストの皆さんの顔が本当に生きていた。

んーいい顔だ!と何回もシャッターを押して思いました。

 

明日から本番。是非足を運んでみて下さい!!

 

次回ブログは「火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト」について。よかったら読んで下さい!

gekidanU 遠藤遊

主宰がとってもエモい感じのご挨拶をしているので、

バランスをとっていきたいという気持ちを元に打ち始めます。

 

ヒガシナオキです。

改めまして、「きっと、綺麗な赤の上で」無事終わりました。ありがとうございました。

初めての家公演、不安も多かったですが、終わってみれば今後の可能性を非常に感じる公演になりました。

家でやる、ということ以外でも、今回は色々な部分で普段と違う、チャレンジな公演でした。

 

分かりやすいところで言うと客演さん。

今までもお呼びしたことはもちろんありますが、

昨年の「セミとカメレオン」での荒明さん(PV作家)、鈴木さん(バンド『れもんの木』ボーカル)のように、

役者経験のあまりない方をお呼びしてました。

今回は3回目の出演となる真坂雅君の他に、3名の女性の客演さんに出演いただき、

木村早陽さんに主役をお願いしました。

ここまで物語を背負う役を客演さんにお願いしたのは初めてです。

 

また、普段は僕が役者以外の制作面、時には演出にも口を出す立場なのですが、

今回は前の週まで本番があったこともあり、小屋入り前の役者以外の仕事はほぼ手放しました。

特に遠藤の思い入れが強い本であることはわかっていたので、意識的に介入を避けた部分もあります。

それによって生まれた生みの苦しみ的なものもあり、客演の皆様にはご迷惑をおかけしました。

しかし今となっては良かったなと思います。

 

家公演、本当に予想以上の反応をいただきました。

客演の方々が作品を愛してくれて、そして皆さんが呼んでくれた、gekidanUが初めてのお客さんにも僕らに興味を持っていただけたからこそです。

 

今後は野外という武器に加えて、さらに角度を広げた活動をしていきたいです。

具体的には、僕ら以外の方にこの場所を上手く使ってほしい。諸々整備していきますが、

興味のある方は是非お気軽にご連絡ください。

 

また、次回公演【弔EXPO’18】でも新たな試みをいろいろ思案中です。

お客様ももちろんですが、あの場所でやってみたい方を募集したいと思っています。

詳細決まり次第出しますが、「興味がある!」という方は是非随時ご連絡ください。

 

個人的には、舞台監督として入っている今週日曜までの現場が終われば久々に三ヵ月現場のない時間が訪れるので、

インプットをしながら夏の弔EXPO、9、11月にある外部での主演舞台(!)に備えていきたいです。

 

ここから色々考えられる今はすごく楽しいです。なのでこれからです。

是非是非、よろしくお願いいたします。

 

gekidanU ヒガシナオキ

改めまして、「きっと、綺麗な赤の上で」ご来場して下さった全てのお客様。本当にありがとうございました。主宰の遠藤遊です。

 

長らく時間が空いてしまってのご挨拶になってしまいましたが、今日挨拶する事を前々から決めていました。

非常に個人的な理由ですが、

今日4月27日は家の愛猫「シャガ」と僕が出会った日です。

1年前の今日僕は彼と出会いました。

彼の「シャガ」という名前は元々は「著莪(しゃが)」とう花の名前から取っています。4月27日の誕生花がつまり著莪なんです。

花言葉は「反抗」「抵抗」「決心」「私を認めて」「友人が多い」

今振り返れば、彼にぴったりな名前になりました笑

 

そして何故か僕にもぴったりな花言葉です。

まあそれだけなんですが笑

 

しっかり時間を経てこの公演に対する思いを述べたかったのです。

「きっと、綺麗な赤の上で」終演しもう2週間以上たちました。本当に早いです。

脚本ができた時、主人公は「ケイ」という男の子でした。ケイという名前は過去にも使っている役名で僕個人的にもとても思い入れのある名前です。だから漢字表記で意味を決めすぎないように、これからもケイが自分の作品に出て来れるようにカタカナ表記にするつもりでした。

僕は自分の経験談を作品にする事が多く、特に今回のお話は今までのどの作品よりも自分の経験談や弱さ、気持ち悪さ、甘さが主人公に出ていたと思っていてだからこそ、男の子にする予定でした。

もしかしたら、過去作品を見て下さっている皆様は知っているかも知れませんが、毎回僕の投影が強い役は同じ役者に頼んでいました。

彼が役者をやめて社会人になってから、前みたいな作品を作る事が難しくなって情けない思いがありました。

ただキャストの皆さんのオファーをする際、全てを終わらせて、そして全てを始めるつもりでこの本を書きました。なんとも思い入れの強い作品です。

 

自分の家の床が本当に抜けてしまうんじゃないかというくらい沢山のお客様にご来場いただきまして、本当に感無量です。

作品が終わり日常に戻り、いつも通りの生活に戻りました。

シャガがいて、外では南千住の音がする。

作品の終わりは切ないです。

人が沢山いたところから一人になりますから当然ですが。

でもこうやって普通の暮らしに戻っても、どっかで僕らの作品が皆様の話題の一つになっていたら、キャストスタッフ一同これ以上の幸せはございません。

 

ここに皆さんへの感謝と信頼なるキャストスタッフへ感謝の気持ちを書かせていただいて、この作品をひとまず終わりにしたいと思います。

 

ご来場下さった全ての皆様。協力していただいた皆様。

誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 

gekidanU 遠藤遊

 

 

 

 

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高村楓へ

楓ちゃん。今回は制作をしてありがとう。楓ちゃんがお客さんの窓口になってくれて、なんの心配をすることもなくお芝居を作る事が出来ました。自分の劇団もあると思いますが、これから先も手伝ってくれたら嬉しいです。そしていつかは僕らの財布を握ってください。僕だけじゃ心細いです笑 ありがとう!

 

ヒガシナオキへ

今回も本当にお疲れ様でした。いつもキャストスタッフを紹介してくれてありがとう。いつもポンコツ主宰に付き合ってくれてありがとう。そうそう、ヒガシが車の運転が出来るようになってしまったら、僕は何一つ威張るとこがなくなってしまって。少し寂しいです。あんまり多くを語る必要もないと思うので、これからもよろしくお願い致します。近いうちに打ち合わせを。そして8月も大成功させましょう!

 

汀へ

みぎーちゃん?呼び方が慣れないけど、本当にありがとうございました。まずはフライヤーのデザイン。これについては散々話したけれど、この前バーのお客さんがフライヤーの意味に今更気づいて、すごいね!と誉めていたよ。フライヤーとかってすごく消耗品だと思うんだけど、実はgekidanUのフライヤーも当日パンフレットも全部綺麗にファイリングいてくれるファンが居て、遠藤武子っていう人で、僕の母さんなんだけど。笑 でもそうやって一生残る誰かの宝物にもなるって事よね。これからもあなたに母さんの宝物、増やしてあげて欲しいです。今回はどうだったかな?僕はすごく深読みするくらい読んできて、悩みながらも、違う違う言われながらも前に進む姿がとっても印象的でした。最初に独白を3人で読んで地獄のような雰囲気になった稽古は一生忘れない。笑でも稽古が進んで行くうちに「ここに気持ちが入らなくなってここで入るようになった」とかなんか毎回新しい発見をしていけるのはすごいなと思いました。それを嫌う演出の人もいるかもしれないけれど、僕はとっても作品が前に進んでる感じがして、嬉しかった。この前駐車場で作業をしてロジまで来てくれたとき、何故だかとっても安心しました。笑これが僕が今回あなたに寄せた信用の大きさだなと思いました。ありがとう!

 

 

真坂雅へ

雅。3回目のgekidanUありがとう。雅はHowcrazyはの自分は尖ってて一人で芝居をしていたような感覚だったと言っていたけども、実は僕はあの時の雅の役とって好きでした。今回は協調性の中で稽古や芝居を丁寧に作り上げてくれたと思うんだけども、またあの雅が見たいなとも個人的に思ってる。上手く皆んなをまとめ上げて、ムードメイクしてくれてありがとう。稽古以外の時間も付き合わせてごめん笑でもあの時間僕はとっても大好きで、あれこそ、ある種この仕事をしている意味なんじゃないかとも思ってて、お前はダーツ下手くそだったけど、楽しかったね。一緒に来た友達は今年一番楽しかったと言っていたよ、人を楽しませる事、本当に得意なんだね。打ち上げの帰り際言ってくれた言葉。覚えてるかわからないけど、とってもとっても嬉しかったです。これから先も、たくさん一緒に作品を作りたい仲間だな、友達だな、と今回本当に思いました。楽しみです。ウキウキワクワクしてます。ありがとう!

 

高野恭子へ

恭子さん、初舞台改めておめでとう。そしてようこそ蟻地獄みたいな素晴らしき世界へ。笑 恭子さんへたくさんお花やプレゼントが届くたび、あぁ本当に周りの人を大切に生きて来たんだなと思いました。そしてそれは僕もみんなもちゃんと感じていたはずです。本当に奇跡のような出会いでしたね。これは何度目かの話になっちゃうかもしれないけど、香織さんが、同い年くらいの人が今から役者を目指したいと言っててどう思う?周りの人にはやめろって言われてて遊君どう思う?って聞かれた時、正直答えに迷いました。ここで僕がやめといたほうがいいです。って言った方が幸せなのか、そうじゃないのか。僕はこの世界に入って辛い事たくさんありました。楽しかった事よりも多かったと思います。だから迷いました。だけども、僕は賭けてみたかったんです。僕自身に。そんな熱い人に僕の思いは作品は伝わるのか賭けてみたくて、正式にオファーまで辿り着きました。賭けに負けたか勝ったかはわからない。けれど、恭子さんのお陰で僕も成長出来ました。恭子さんのお陰で初心を取り戻しました。最後に言ってくれた、また成長したら仕事しようって言葉で、これからもここで生きて行く意味が出来ました。ありがとう。これからも是非この素晴らしい世界にいてほしい。素晴らしいなんて一言だけじゃ言えないけども、言葉で話すよりも、酒を飲みながら夢を語り合うよりも強いモノが確かな覚悟がお客さんや身近な人に伝わるのはやっぱり芝居の素晴らしいとこだと思います。これからたくさんオーディションとか受けて他の舞台で活躍する恭子さんを楽しみにしてます。必ず見にいきます。最初に見つけたのは俺だそ!!と言いたいです笑 そう言えば明日バーに来るんでしたっけ?お待ちしてます。ありがとう!!

 

木村早陽へ

「ケイ」から「景」にしたのは、早陽をイメージして本を書き直した時、景色が見えたから、これは嘘でも例え話でもなく、本当に見えたから、僕は「景」という名前に決めました。きっとあなたの事を人が求めるのはそういう事なんだと思いました。僕は、これが終わってから、何故かずっと景が抜けなくて、あの台詞のように孤独をまた思い出して、周りに人がいるのに一人ぼっちだと思いました。そしてこれを書いている今もそう思ってます。だけども昔みたいに、だからって友達のことを無碍にしたり、酒を飲みすぎて線路で寝ちゃったり、ギャンブルで給料全部使ったりとかはなさそうです。それはきっとこの作品で僕も新しいことに気づいて孤独の本当の強さに気づいて、だから今は理論武装せずに、感覚的になんだかいい感じです。早陽にはこれがなくって悩んでいたけども、僕はそんな人間に出会ったのは初めてで、嘘だろとずっと思ってて、いつ心を開いて稽古してくれるのかと思っていたけども、稽古に対する真剣な姿勢や、悩んでいる姿を見て、これが本当のあなたなんだと納得して。根本的に多分人間的にも僕とは合わないあなた笑 だからこそ多分景色は見えたんだろうね。この作品が今後のあなたの人生に何か少しでいいから影響していってくれたら、ふとした時、早陽の胸の中に景が出て来てくれたら、もうそれが僕の作品を作る意味です。でもやっぱりまた是非一緒にお仕事しましょう。また新しいもの一緒に作りましょう。本当にありがとう!

 

 

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皆様、本当にありがとうございました。

また必ず、家以外のどこかで「きっと、綺麗な赤の上で」上演致します。

その時はよろしくお願いいたします。

今日のご飯、次の楽しみ

最近、今までやっていたバーの仕事の他に、南千住にあるゲストハウスのスタッフとして働きはじめた。

勤務時間は9:30〜18:30まで

今までは夜中まで営業している職場のバーに、グダグダ深夜2時くらいまでいて、そのあとお客さんと飲みに行って始発で帰ることが多く、何も用事が無ければ昼はずっと寝ていた。

だから昼食がなんて無いのが当たり前で、1日1食賄いだけみたいな生活だった。

でも昼間働きだすと、やっぱりお腹は空くもので、ここ最近は近くの食堂で昼食を取っている。

「仙成食堂」南千住にある老舗だ。

4年くらい前までは、山谷にいる労働者が利用していた余波で朝5時から営業していた。

僕らが20歳前後だった4年前、朝まで仲間と稽古して、この食堂でよく分からないなりにお芝居について話していたのを思い出す。

店「お、久しぶりです!またやんの?」

僕「はい、4月に家の中で芝居やります」

店「いいねー、またチラシ持ってきてよ、貼るからさ」

そんな何気ない会話が僕の活力になる毎日だ。

 

昨日はモツ煮込み定食を頼んだ。

となりの客は卵焼きを食べていた。とっても美味しそうだった。

どうやら+180円で卵焼きも頼めるらしい。

次に行った時は卵焼きを頼もう。

そんな些細な楽しみが肉体的にも精神的にも生活を支えてくれる。

ハンドメイド

ハンドメイドつまり手作りするっていうのは、とっても大変なそして手間のかかることだ。

最近は3Dプリンターとかもあって、何かを形成することに関してはコンピューターの方が正確で早くてそして何故か安心感があるような気もする。

例えば、手作りの料理は、提供も遅いし、値段も高い。

ましてや友達や恋人が手作り料理を作ってくれたらなんだか褒めなきゃいけない気もする。

うーん、めんどくさい笑

じゃーファーストフードにしようかななんて思ったり

 

僕の母は陶芸家だった。だから陶芸家の知り合いが沢山いる。

僕も幼い頃から登り窯(ノボリガマ)とか釉薬(ユウヤク)とか、訳の分からん陶芸独特の行程を母や母の仲間があーでもない、こーでもないって汗を垂らしながら、試行錯誤してきたのを見てきた。

登り釜は、三日三晩ずっと同じ温度で燃やし続けないといけないから、睡眠を交代しながら薪を入れ続けないといけない。

釉薬は、塗った色になる訳じゃなくて、焼いてみないと予想通りの色になるかはわからない。

なんでこんな面倒なことをやるのだろうと子供ながらに思っていた。

で、この落としたらそっこーで割れるお皿が5万!?は!?ゲームめちゃ買えるやん!!って(笑)

それこそデパートでお皿買って絵の具で塗ればいいじゃん!!って(笑)

 

…忘れないでいたいのは、母の焼いたお皿で僕はご飯を食べていたこと。

母が陶芸家として誰かを感動させていたこと。だから僕はお金に困ることなく育ったってこと。

訳の分からん、ノボリガマやユウヤクこそ値段であり価値なんだってこと。

 

演劇でいうと稽古もそうだ。

稽古で辛かったこと悩んだことが2000円のチケット代になること、忘れちゃいけない。

遠藤遊

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「きっと、綺麗な赤の上で」

「きっと、綺麗な赤の上で」稽古が今日始まりました。

これから約一ヶ月キャストスタッフ足並み揃え、初めての家公演に向けて進んで行きます。

 

gekidanUの公演に見てきていただいた方はご存知かもしれませんが、僕らはいつも駐車場を劇場にしています。そしていつも美術としてそびえ立っている家があります。

この家には普段僕が住んでいます。

17の頃家を追い出されてからもう8年です。早い。

この8年間この家には色々なドラマがありました。

友達がたくさん集って、いなくなって

彼女と同棲して、別れて

それは何も変哲もないドラマです。

ただ生活の中で生まれるものこそ、本当に僕が伝えたい物語なんじゃないかなと思っています。

泣いて笑って怒って

当たり前のことが、当たり前のように毎日起こる。感情が鼓舞する。消えたくなる日もあれば、スポットライトで照らしてほしい日もある。

それが、毎日、それが、生活、それが普通です。

わかりやすいクライマックスや見せ場やオチなんてないかもしれないけど、

生活の中でしか生まれないお話を、紡いでいきたいと思います。

「生活劇」始動します。よろしくお願いします。

 

遠藤遊