ハンドメイドつまり手作りするっていうのは、とっても大変なそして手間のかかることだ。
最近は3Dプリンターとかもあって、何かを形成することに関してはコンピューターの方が正確で早くてそして何故か安心感があるような気もする。
例えば、手作りの料理は、提供も遅いし、値段も高い。
ましてや友達や恋人が手作り料理を作ってくれたらなんだか褒めなきゃいけない気もする。
うーん、めんどくさい笑
じゃーファーストフードにしようかななんて思ったり
僕の母は陶芸家だった。だから陶芸家の知り合いが沢山いる。
僕も幼い頃から登り窯(ノボリガマ)とか釉薬(ユウヤク)とか、訳の分からん陶芸独特の行程を母や母の仲間があーでもない、こーでもないって汗を垂らしながら、試行錯誤してきたのを見てきた。
登り釜は、三日三晩ずっと同じ温度で燃やし続けないといけないから、睡眠を交代しながら薪を入れ続けないといけない。
釉薬は、塗った色になる訳じゃなくて、焼いてみないと予想通りの色になるかはわからない。
なんでこんな面倒なことをやるのだろうと子供ながらに思っていた。
で、この落としたらそっこーで割れるお皿が5万!?は!?ゲームめちゃ買えるやん!!って(笑)
それこそデパートでお皿買って絵の具で塗ればいいじゃん!!って(笑)
…忘れないでいたいのは、母の焼いたお皿で僕はご飯を食べていたこと。
母が陶芸家として誰かを感動させていたこと。だから僕はお金に困ることなく育ったってこと。
訳の分からん、ノボリガマやユウヤクこそ値段であり価値なんだってこと。
演劇でいうと稽古もそうだ。
稽古で辛かったこと悩んだことが2000円のチケット代になること、忘れちゃいけない。
遠藤遊