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gekidanU主宰遠藤遊でございます。

今年最後の手記。年末のご挨拶でございます。

今年の頭くらいに
親父からダブルレザージャケットを貰いました。
1度も袖を通してないレザーはガッチガチで
20年前くらいの型だから、肩幅も昔使用のゴツゴツ。
細身の僕が着ると、絵に描いた「服に着られている」状態でした。

ググると「レザー ダブル ダサい」
みたいのが検索に出てくるぐらい別にトレンドではないんですが
来年で27になるから、
なんかどうしても着られている感が悔しくて
革が似合う大人になりたくて、憧れがあって
寒くなる前の10月くらいに「このダブル着こなしてやる」と色々調べ始めました。

とにかくまずはガッチガチの革を柔らかくしないと話にならない!
調べてみたけども
やっぱりネットの海にも口うるさいマニアは結構いて
これはダメだ。あれはダメだ。と結局、一体何が正しいのか…。

まぁ色々行き着いて
オイルを購入。
塗りたくってみたけども
まだまだ…
まぁそんなこんなで
タブーと言われている洗濯、乾燥機、中生地を全部切ったり
多分見る人が見たら怒られるやり方で、今年の冬から着始めました。

革は着れば着る程、身体に馴染んで
服が形を覚えていって、更に柔らかくなります。

2019年
劇団として団体として馴染んだ1年でした。
所謂「劇団」「小演劇界」みたいなところからは外れているかもしれませんが、
別に洗濯機で洗ったって、中生地を切ったって、いいじゃんかって思う訳です。
僕らは型破りな事を敢えてやる団体ではありません。
ただ今ある手札で、今1番似合うものを作りたいなと常々思っております。
手札が少々特殊でジョーカーじみたものばかりなので、変な劇団だと思われていますが、
とにかく大切なのは無理をしないこと。5センチ以上の背伸びをしないこと。
「消極的だな」「劇団やる意味ある?」「作品作る意味ある?」そんなことを言われる事もあります。

でも僕らはオーディションに来てくれた役者の時間も体力も交通費も精神も心も削って
大切な人、認めて欲しい人、演劇を反対している家族、口説いている女の人とかに
役者は高いお金を払ってもらって、そして見せる。
それが演劇の普通で、プレッシャーとか結構エグいし、大切な人にどう思われたって誰のせいにも出来ない。
遠い場所に足を運んで、不確定なものにお金を払う程、みんな余裕はない。
それでもたくさん呼んでくれるから、gekidanUの今年の動員数は過去最高でした。
これは本当に役者さんのおかげです。

例えば…
チャレンジして失敗して正解とか崩壊こそが美学だみたいな
そんな主宰、脚本、演出の勝手な精神論や
団体としての失態を隠すような言葉で稽古を進めて
「つまらなかった」「よくわからなかった」「役者ってなんなん、ダサいね」「どうせ趣味でしょ。本気じゃないでしょ」
そう思わせるわけにはいかない。

過去僕と一緒に作品をつくって、そんな想いにさせてしまった人もきっといて
未だ僕は残念ながら「遠藤遊」だけで検索される脚本家じゃないし
gekidanUも団体名だけで人がわんさか集る団体ではないです。

だからこそ、コツコツ、2020年も
似合ったものを、確実なものを
5センチギリギリを狙って、
形は変えつつも、
身体に馴染んだものを
作っていけたらと思っています。
目標はひとまず、50キャパの野外劇場、30キャパのアトリエ5-25-6で
チケットの取れない劇団にする事です。
先は短い様で長いかな…がんばります。

ですから、2020年
これを見たまだ出会った事ない役者さん、役者をやってみたい中学生、高校生、
サークルでくすぶっている大学生、若い劇団がどんなもんかって思っているベテランの方も
是非、是非見に来て下さい、そしてオーディションに来てみて下さい。そして力を貸して下さい。
絶対に後悔はさせません。gekidanUの最初のクライアントは役者です。たくさんの人に出会いたいです。

レザージャケットが似合う大人がかっこいい!
そんな僕です、今風ではないかもしれませんが、
きっとたくさんの人に出会う事でしか、僕は成長出来ません。

軸として、
物語として、
言葉として、
作品の魅せ方として、
なにより先10年20年続く団体として
僕の憧れを叶えてくれる

ヒガシナオキ
よりぐちりょうた
電気マグロ
鈴木明日歌

彼ら仲間には心から感謝しています。
主宰として僕も彼らがやりたいことを叶えてあげたいと、そう思っています。

長々とすみません。
最後になりましたが
2019年gekidanUに関わっていただけた全ての人へ
本当にありがとうございました!!
役者さん目当てで来ていただいたお客様。オーディションに来てくれた役者の皆様。
関わっていただけた団体の皆様。南千住の皆様。エトセトラ。
この場を借りて、お礼を言わせて下さい。本当にありがとうございます。

東京オリンピックが始まり、そして終わり
日本、東京、南千住が変われば
僕らの環境も何か変わっていくかもしれません。

もしかしたら衰退していく環境だとしても
改めて演劇をやる意味、役者がいる意味、僕らがいる意味を
探っていけたらなと思っております。

全ての皆様、これから出会う誰かにも、
来年もどうぞよろしくお願いします!!

gekidanU遠藤遊





30日までに投稿する予定がいつのまにか大晦日を迎えていました。




gekidanUで楽曲制作や役者を務めます鈴木明日歌です。




劇団員とてはもうすぐ1年、この劇団に初めて関わって2年半が経ちます。




わたしの視点からgekidanUでの2019年の出来事を振り返ったり、これからのことを考えたりしてみたページです。




鈴木明日歌と別の場所で関わっている人も、gekidanUについて、アトリエ5-25-6について、ちょっとでも興味を持ってくれればうれしいです。




1月に鈴木が加入したのと同時期に、南千住の劇場が「アトリエ5-25-6」と名付けられました。




演劇以外の表現活動でも利用できる場所を目指して、3月には第1回家ライブ『誕生日と花曜日』を開催しました。




自分が普段参加している、ライブハウスやライブバーでの演奏とは異なり、場所も時間も自分で作ることから始めるのは苦難もありましたが、劇団スタッフやバンドメンバー、共演者のみなさんの協力あって




普段ライブハウスに行かない人も、またはライブハウスの雰囲気にすこし疲弊してしまった人も、おもしろがってくれるような空間が作れたと思います。




続けていくためにまだまだ課題はあるけれど、視野が狭くならないように楽しめる形を探していきたいです。




 








 




4月末から5月にかけて行われた家公演『金星』では、本作のための同タイトル楽曲を書き下ろしました。




2017年に出演したgekidanU作品『セミとカメレオン』でも、作中歌を弾き語りましたが、物語の登場人物に自分が変身しない状態で、脚本を読んで、劇中歌を制作したのは初めてのことでした。




歌詞よりも先に、音の質やタイミングを重視して取り組んだのも初めての挑戦でした。




役者さんの声や動きによって、自分の楽曲が物語の中で生きているのを観られたこと、更にそれを劇団単独公演では最高動員数となる数のお客さんに観てもらえたことで、かつてない喜びに出会えました。




 




 






2年ぶりに役者として参加した8月の弔expoでも、野外で猛暑の日や天候が不安定な日もあったのに、たくさんの方が観に来てくれました。




芝居の基礎的な部分、理論的な部分をすっとばして芝居に参加していることを改めて実感し、恥ずかしく感じたりしながらも、共演者のみなさんから毎日刺激を受けながら、この劇団で自分が果たせる役割を以前より掴めた気がしました。




2年前に感じた、特別な夏休みを以前より内側でその一部として動きながら感じられました。




観客のみなさんともその空気や時間が共有できていたようで、反響をもらえて嬉しかったです。




 












楽曲提供については、5月の家公演を経たことでプロデュース公演『あの星にとどかない』でも、自分のイメージする音を発見することや重ねていく楽しさ、脚本演出の方とイメージを共有する楽しさを体験できました。




このプロデュース公演では、初めて音響機器の仕込みと音響操作も担当しました。衣装、舞台美術、照明、脚本ともに自分が心惹かれる世界観が出来上がっていく中で、毎回ものすごい緊張感で正解を探し出し、叩き出していくこの作業が、実は今年最も「演劇」の生感を感じた時間だったかもしれません。




感謝です。




 












書いてみて気づきましたが、2019年はgekidanUにとっても、鈴木明日歌にとっても初めての試みをたくさんできた1年でした。




3月末に、不注意で手に怪我を負って周囲に迷惑をかけてしまいましたが、それがきっかけで、バンドでも一人での活動でも、ギターだけでなくシンセサイザーやループエフェクターを使った演奏・録音を始めました。




生まれた楽曲をgekidanUを通じて多くの人に聴いてもらい、反響をもらえたことで、これからの活動が拓けてきたと感じています。




下記URLから、今年劇団で手掛けた楽曲をはじめとした鈴木明日歌の楽曲、参加バンドの楽曲が聴けますので、まだ聴いたことのない人はぜひお聴きください。




https://soundcloud.com/user-374791197-137950772




 




https://linkco.re/Sa6XZHS9




 




来年は、自分の楽曲を聴いてもらえる場所を広げつつ、作品やパフォーマンスを発表する場所を探している人に、アトリエ5-25-6を知ってもらえるような活動を、もっと模索して試みたいです。




アトリエ利用に関する些細な質問も、鈴木の出演や制作の依頼もお受けしますので、個人のtwitterアカウントやメール、gekidanUのメール、どこからでもご連絡ください。




関わってくれた役者のみなさん、他団体のみなさん、観に来てくれたみなさん、南千住の街のみなさんのおかげで大きな1年にすることができました。




ほんとうにありがとうございます。




そして、舞台制作や音響のお手伝いをしてくれる方々も含め、優しく優秀なgekidanUメンバーにもこの場を借りて




いつもありがとうございます。




 




精進しますので、これからもどうぞよろしくお願いします。




よいお年を。




 




  










 

こんばんは。

年末なのですが仕事がおさまった感じが全然しません。電気マグロです。

 

今年のgekidanUについて振り返るにあたり、電気マグロ的に最も分かりやすい例として、家劇場の照明設備改修状況を追っていきたいと思います。 
 
 
 

【~4月初頭:改修初期】 
atlier5256_shibakuma1

この場所に「アトリエ5-25-6」と名付ける前か、名付けたばかりの頃です。 
 
2018年の弔EXPOで屋内公演として上演した『火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト』から、「芝熊」さんの『うかうかと終焉』という公演に使っていただいた頃まで。 
上の写真は芝熊さんの公演で、壁の落書きは舞台美術の一部です(古い学生寮という設定のため)。 
 
この時期の照明設備的にはほぼ元の家のままで、屋内については既設のダウンライトをそのまま使用。 
 
さすがにダウンライトのみでは顔が暗いので、下の写真のような首振りの延長ソケット+ビーム電球を使って、辛うじて前明かりを作るような状況でした。 
E26_kubifuri

調光についても、LED灯体などはもちろんDMX調光卓で操作ですが、ダウンライトは家に元々ある設備のため、元々付いている壁の調光スイッチでの操作を想定していました。 
atlier5256_lucon1

結局、これではあまりに操作しづらいということで、急きょ仮組みの電気工事をして、DMX調光ユニット(DP-415)で調光できるようにすることとなりまして、「ダウンライトを舞台照明用の外部調光器で簡単に操作できないのか?」という点は、以後の課題となりました。 
 
 
 

【4月下旬:『金星』】 
次に、gekidanU 家公演企画vol.3『金星』 に向けて多少照明設備の増強を図りました。 
 
まず、スイッチが変な位置にあって使いづらかった壁際の小型ダウンライト2発を、スポットベースに改造。 
PAR16の灯体を常設としました。 
atlier5256_spotbase1 
 
 
次に、ダウンライトのうち1発を、首振りのできる「ユニバーサルダウンライト」に入れ替え。フロアの中心の1発のみ交換しました。 
 
今までこのダウンライトの下がちょうど客席と演技エリアの境目に来てしまい、客席が半分明るくなってしまっていたのですが、首振りができることで演技エリアの方向に少し寄せた明かりを作ることができ、舞台照明としての精度が向上したと言えます。 
atlier5256_universal 
 
 
そして、問題となったダウンライトの調光。 
 
今後演劇公演の際は舞台照明用の調光ユニットで行うことが明らかなため、「元々の壁スイッチで操作する」のか、「外部調光卓/調光ユニットで操作する」のかを簡単に切替えできるような改修を施しました。 
 
下の写真に3極プラグの見慣れないコンセントがありますが、これで壁スイッチ⇔外部調光器の強電的な切替えを行えるようにしたのです。 
atlier5256_DLjack 
 
 
下のgifアニメでは、家のシャンデリアをPC卓で調光できていることが分かると思います。 
 
 
しかし、色々改修を行った一方、前明かりを作るための照明バトンは未完成。 
 
公演2週間前になって、カーテンレールのあった場所に仮設でバトンを設置しましたが、その程度が限界でした。 
 
バトンもあり合わせのもので、長さも足りず不自由なバトンでした。 
この公演の手記で前明かりの作り方に言及していますが、設備的には不完全だったのです。

 
 
 
【10月:プロデュース公演】 
gekidanU初のプロデュース公演となった、くちびるに硫酸#3 『あの星にとどかない』。 
 
この公演では、脚本・演出の性質上、「家だけど、ちゃんと舞台照明」を成立させることが必要でした。 
 
よって、ここまでに挙げた設備改修の成果をフルに活かすこととなりました。 
 
さらに、客席の向きの関係上、『金星』の時に仮設したバトンとは異なる場所に前明かりを設置する必要がありました。 
 
ならばいっそ、というわけで、2ヶ所あったカーテンレールボックスに、ライティングレール(ダクトレール)を常設することとしました。

atlier5256_ductrail 
2ヶ所のうち1か所は、上の写真の位置で新規設置。こちらが今公演のシーリングバトンになりました。 
 
もう1か所は、『金星』の時に仮設したバトンを撤去して敷設。今公演ではフロントサイド的な位置のバトンとして機能しました。 
 
これで一応、照明設備的には幅広い需要を満たせるようになったと思います。 
 
先週の忘年会では、30分程度の仕込み時間でパーティーらしい照明を作ることができ、この設備の汎用性がある程度出てきたかな、と思います。 
atlier5256_party 
(撮影:ヒガシナオキ) 
 
 

 
【まだまだ続く設備改修】 
ここまでで「色々やってるなあ」と思われたかもしれませんが、実はまだやることは残っています。 
 
目に見える分かりやすい改修だけではなく、使いやすさのためのコンセント増設、エアコンとの電気系統分離、ダウンライト1発1発の個別調光、などなど細かいものを含めればまだまだやりたいことは多く残っています。 
 
それから、今は2階のリビングが「家劇場」のメインですが、今後は1階や3階も公演場所として使うかもしれません。 
 
そうなれば、階間をまたぐ制御信号の伝送、ライブカメラの整備など、また違った方向性のニーズが発生することもあるでしょう。 
 
来年も謎の進化を遂げる家劇場にご期待(?)ください。
お久しぶりです。gekidanU遠藤です。

少しづつ過ごしやすい気温になってきましたね。

 

だいぶ、お久しぶりの投稿になってしまいましたが、

改めて弔EXPO今年もありがとうございました!

gekidanUスタッフ陣がそれぞれ振り返りを手記として残してますので是非そちらもご覧ください。

 

弔EXPO。今年で何年目の…という話は毎回させていただきますが、

もう何年目になるのか、正直指を折って数えないと私も忘れています。

それくらい、血が通ったものになっているということです。

 

以前も南千住での野外劇についての投稿を何度か書かせていただいておりますが、

今年の夏はたくさんの方が南千住という街に足を運んでいただきましたので、

改めて、今の気持ちで、ここで話させてもらえたらと思います。(うちの優秀なスタッフが毎回専門的で面白い手記を書いているのに、主宰は毎回こんなんで申し訳ないです。笑)

 

gekidanU結成1年目。

今のヒガシ、よりぐち、電気マグロ、明日歌とはまだ出会っていない。

8年前僕らはやはり南千住にいました。

旗揚げ公演を小劇場で行った僕らには残ったお金はほとんどなく、

ほぼ全員が生まれて初めての演劇の打ち上げ。

浴びる程酒を飲んで、それで満足でした。

野外劇は正直いうと楽な手段でした。

 

なんせ家はあって、土地があって、

お金はかからない。

劇場にはルールがあって、大人に気を使い。

18の僕らには、それだけが納得いかなかったから…

だからルールのないここなら、と。

 

野外劇といっても、今の野外劇場にセットも組まず、転がしのハロゲンライトだけで明かりを作って、内容も今とは違うもっと、「今」を歪んで見ていた若者たちの話でした。

僕の最初の野外劇でした。旗揚げ公演はマジックです。

劇団員のほとんどが高校の同級生で結成。

しかも高校卒業後すぐだったから、珍しモノ見たさで、人は集りました。

はじめてやる野外劇、客が8人しか居ない回もありました。それでも、そこで見た景色は最高でした。僕は劇団の主宰で演出で脚本で。真ん中で挨拶して。全員が楽しむことよりも、

どうにか自分が目立とうと。そんな風に思っていました。

 

ここだって、俺の家なんだから、誰にも文句は言われないだろう。

若者だって、この街にはいないんだから、居てくれて賑やかでいいだろう。

演劇だって、かっこいいものなんだから、みんな認めてくれているだろう。

今だって、めちゃくちゃたのしいんだから、ずっとこのままでいられるだろう…

 

gekidanU結成8年目

僕はやっぱり、この街にいました。

家は街のなかにあって、やっぱりたくさん苦情を言われて、

若者は賞味期限が早くって、いつしか、誰にも相手にされなくなって

演劇は、決して、誰もが認めてくれるものじゃない。

今だっていつかは思い出になってしまうものでした。

僕は仲間も、信用も、やる気も、威厳も、若さも、全て失いかけました。

 

ずっとこのままでいい、と思ったあの時と同じ場所に立って

景色は変わっていました。たくさんのお客さん。

街の人の瞳の色も、色とりどりの照明も、立派な美術も、何もかもあの時とは変わりました。

僕は劇場の隅っこのバーに立ち、自分だけがあの時を知っていることに対し、

とても誇らしいことだと、そう思いました。

そして今この場に居る仲間達をなにより大切にしようと、そう思いました。

 

さて…11月にgekidanU初のプロデュース公演がございます。

誰でも作品を作る権利はある。

表現した対価をお金としてもらう価値がある。頭の中を物語る才能がある。

それを止める事なんて出来ないそんな世界がやっぱり感情と言葉を持った人間界だとそう思うのです。

 

僕は微力ながら、自分の持っているこの家と、

僕の何百倍も優秀なgekidanUスタッフ陣を武器に、プロデュース公演と題し、

「演劇やってみたいけど、なんかしらで、一歩踏み出せないぜ!」な演劇人を

あらゆる意味で満足させる。そんなことをしてみることにしました。

 

五本指で数えて、あーあれ楽しかったよね。

演劇楽しかったよね。

それでもいいと思います。

 

僕には人に誇れる才能なんてありません。

けども、人の話を聞く事は得意です。どうぞ、演劇を始めてみたい皆さん。

話を聞かせて下さい。

 

 

をします。

もうタイトルでしたい話終わるんですけどね。

ホント観に来てほしいんですよね。

ここまでで予約しようと思った方は読まなくても大丈夫なので、

下記より予約ください。

https://www.quartet-online.net/ticket/ahiru_shuka?m=0mgcfgf

 

まだよくわからないな、という方に向けて、

なぜ観に来てほしいかの話をこの後つらつらとするのですが、

ちょっと一旦落ち着こうかなと思うので、

昨日作った晩御飯の紹介をします。

 

(右上から

牛肉とトマトとナスのさっぱり炒め、

ホタテの豆乳味噌スープ

砂肝とパプリカとアボカドの和え物

です)

 

あー美味しそうだな、予約してみようかな、と思った方はこちらからお願いします。

https://www.quartet-online.net/ticket/ahiru_shuka?m=0mgcfgf

 

ということで本題ですが、

今回の「あひるなんちゃら」さんの出演に関しては、

「昔からすっごく好きだった劇団がオーディションをやるというので、えいやっ!と受けたら受かってしまってすごく嬉しいがんばるぞ」という気持ちです。

近年はgekidanUがそれなりに精力的だったり、お声がけいただける団体さんもできたり最近だと舞台監督のお誘いもちょこちょこいただいたりで、

オーディションを受けるってなかなかなかったのですが、

今回の公演でオーディションを開催するとのお知らせを見て、本当に瞬時に応募をいたしました。

 

あひるなんちゃらさんは「好きな劇団は?」と聞かれるとまず第一に答える劇団さんなのですが、何が面白いかというと、

「面白い人達がただ会話してるのをヘラヘラ観てるだけですごく面白い、その安心度と信頼感半端ない」

ということに尽きます。

と同時に、「これやってる役者さんメッチャクチャすげえな、いつかこういう人たちになりたいな」という気持ちで恐れおののいておりました。

そんな団体さんにですよ、出るんですよ。

こんなこと言うのあれですけど、ひっさびさに稽古でこんな緊張してます。

思ったとおり大変むずかしいです。

 

稽古からホント面白いんですけど、理屈っぽい僕は「なんでこれはこんなにおもしろいんだろう」みたいな感じでその理由を考えたりしてしまうのですが、これが大変勉強になってて最高だなと思っています。

 

その中で僕がどう面白くなるか毎回考えては滑りちらしているのですが、現状なんとなくどうすればよいかわかりだした感じがあります。

頑張って本番までに楽しい感じにして楽しくなればいいなと思っています。

なので是非是非という気持ちです。

 

そしてですね、

今回駅前劇場なんですよ。

よく「演劇やってる」と言うと「あーシモキタとかでやってるんだ」となり、「あーそうですはいそういう感じです」と答えてしまっていたのですが、始めて7年、実は一度たりともそんな演劇の街で舞台に出たことがなく、そもそもちゃんとした「劇場空間」でやったことが過去40本中半分~6割程度というアングラ野郎なのですが、晴れて初のシモキタです。
しかも由緒正しき駅前劇場ということで、続けてると良いこともあるもんだなと思います。

 

ということで、観てほしい理由でしたが、

いかがでしたでしょうか。観たくなりましたでしょうか。
下記、改めましてこちらからご予約お願いします。

https://www.quartet-online.net/ticket/ahiru_shuka?m=0mgcfgf

 

やっぱ興味わかないな、という方は、

僕ら拠点で音楽LiveやってたりProduce公演やってたりしますので、

よかったらこちらをみてください。

 

9/21 鈴木明日歌家Live企画 Vol.4 「誕生日と花曜日」

gekidanu.com/live

 

11/2〜4 アトリエ5−25−6Produce Vol.1

くちびるに硫酸#3「あの星にとどかない」

gekidanu.com/produce

 

ということで、よろしくお願いいたします!



街の明かりと前明かり

こんにちは。照明の電気マグロです。

野外劇イベント『弔EXPO’19』が終演しました。ご来場いただいた延べ549名の皆様、暑い中ありがとうございました。

私個人としては、昨年に引き続き2回目の弔EXPO、かつ劇団員としては初めての「弔」でありました。(昨年はまだ、gekidanUメンバーになっていなかったのです)

照明技術的には、おっかなびっくりだった昨年に比べて多少ステップアップした実感があります。

↓螺旋階段をLEDテープで光らせたりとか…、
螺旋階段が光っている画像

建物外壁のライトアップ的な要素にも多少気を配ったりとか。

実は、昨年の『弔EXPO’18』や、今年の春に行った屋内公演『金星』を通じて、家の色々な場所の電気配線を演劇公演で使いやすいように改造しておりまして、その積み重ねがあらわれてきたかな、という感じです。




さて、本題です。
記事タイトルにした『街の明かりと前明かり』。なんだか “エモい” 、感覚的なタイトルになっていますね……。

昨年の振り返りは、私の個人ブログ「照明機材の盛り合わせ」の方に書いたのですが、この記事を今見返すと、かなりハード的な考察に偏っているというか、「初めて野外劇照明をやった人の気付き」をまとめた文章になっています。

それに比べると、今年はもう少しこなれてきて、 “照明哲学” とでも言いましょうか、より感覚面での考察ができるようになってきたかなと思い、こんなテーマにしてみました。

まず、「前明かり」というのは舞台照明の専門用語で、客席側から演者に向かって投光される明かりを指します。
演者の顔を明るくすることが目的で、演劇には必須の明かりです。

dokokanohall_frontside
▲市民会館にありがちな「フロントサイド」という前明かりの一種。

一方でこの前明かりは、かなり「平坦な」明かりであると言えます。

前明かり単独で点灯した場合、人やモノの立体性を表現することができず、のっぺりした/平板なイメージになってしまいます。
cl_and_SS

また、そもそも前明かりは日常生活では使わない方向の明かりです。
(リビングやキッチンに、自分の顔を強く照らし出すスポットライトは設置されていません。)

よって、前明かりはそれ自体、かなり「非日常性」の強い明かりと言えます。

演劇照明の重要な役割の一つが「日常⇔非日常のコントロール」ですが、
仮に前明かりしかなかったとしたら、常に “非日常全振り” 状態になってしまい、コントロールができません。明かり作り (絵作り) の時にネタ切れになってしまい困ることでしょう。

この時点で、前明かりのみで演劇に求められる様々な照明効果を挙げることは非常に難しいと言ってよいでしょう。
やはりどうしても、演出照明には斜め/横/上からの明かりが必要になってくるのです。

ところが、今回の照明仕込み図を見てみるとどうでしょう。
(クリックで大きくなります)
tsuri_190813_blog

一般の方にも分かりやすいように灯体の記号だけにしてみました。

ほとんどが、客席から舞台方向を照らす明かりであることが分かると思います。
つまり前明かりです。

おい!さっきあんなに「前明かりだけでは成立しない」って言ってたのにどういうことだ!って話ですよね。

…これ、自分でも不思議でした。

単純にリソース(機材や仕込み労力)の問題もあって前明かり偏重になった面もあるのですが、
昨年から「なぜか絵作りの時にネタ切れになることが無い」のです。

そこで今年、なぜだろうと色々思考を巡らせてみた結果、2つの結論に行き当たりました。
  1. 東京の夜が明るいから
  2. 家と街並みが立体だから
それぞれ、ここまでに述べたこととどう関連するのか、以下に説明していきます。

まず 「1. 東京の夜が明るいから」。これは、前明かりはそれ自体非日常成分が強い、ということと関連します。
それがゆえに、「やはりどうしても、演出照明には斜め/横/上からの明かりが必要になってくるのです」と書きました。

ところが、この南千住野外劇場には、すでに「日常性」の担保となる上や斜めからの明かりが最初から存在しています。

そう、「東京の夜が明るいから」です。

午後8時頃の、舞台照明をすべて消灯した状態(いわゆる暗転状態)の写真を見てみましょう。
IMG_3028

いやめっちゃ明るいやん。

この状態でも客席撤収など簡単な作業は可能な明るさです。

写っていませんが、画像左からはアパートの廊下の明かりが、右手前には街灯が立っています。
それ以外にも、周辺の家々の明かりが合わさって、「何もしなくても “地明かり” は成立している」と言っても過言ではありません。

地明かりがある程度成立しているので、あとは役者の顔を取る前明かりをふんわり足してあげれば、演劇的には「日常」の明かりを作り出せます。

…実際にはそんなに理想的にはいかず、劇場の明かりに比べると当然「前明かり偏重感」は否めませんが、そもそも駐車場で演劇が開演するという事態が非日常であるため、そのあたりとのバランスの結果、不自然ではない程度に落ち着いたと思います。
gekidanu_finalstage

まとめると、「街の明かりに助けられて、前明かり偏重の仕込みでも大きな問題なく照明を作れた」と言えるでしょう。

ちなみに、この状態で “わざわざ” トップ (上から) の地明かりを追加すると、そこだけ別空間のような扱いにできます。
舞台下手のバーカウンターにトップ明かりを当てることで、「BAR/スナックのシーン」 (=劇中では屋内になるはず) を他のシーンと差別化することができました。

下の画像では、バーカウンター部分のトップ明かりとその効果がよく確認できると思います。
gekidanu_bar_counter

次に、「2. 家と街並みが立体だから」。
これは、「前明かり単独だと平板なイメージを与える」と書いたことと関係しています。

もう勘のいい方ならお分かりだと思いますが、「街並みが十分な立体性を持っているので、それに助けられて前明かりだけでも何とかなった」ということです。

特に、今回家の中の照明もコントロールできるようにしていたのですが、家の中の明かりを点けるとそれだけで奥行きと立体感がグッと上がるんですよね。これは「ずるい」。
gekidanu_blue

あと、前明かり単独の平板な明かりは、個人的に「虚無」とか「何もない」印象を与えると考えています。

そこで、今回のキャンディプロジェクトさんの演目では、バーカウンターのトップ明かりを点灯している時は「BAR」のシーン、
点灯していない (前明かりのみ) 状態は「BARで楽しい時間を過ごした翌朝」のシーン、というように使い分けて、その虚無感を利用していました。

このように、2年連続で前明かりに偏った照明仕込みではありましたが、南千住の街とのバランスも含めて、何とか演劇の明かりとして成立させた2週間でした。

ちなみに、上の写真には転がし (地面置き) の赤い投光器が写っていますが、これも前明かり偏重な仕込みにおいては重要な役割を果たしています。
この話は、また別の機会に。

秋ですね。秋です。

こんばんはヒガシです。

今年も弔EXPOが終わりました。皆々様、本当にありがとうございました。

終わった直後の本日8月5日は、今までの炎天下での労働が嘘のように、

本当に暑さにやられた結果17時には自宅に籠もり、極力体を動かさないように仕事をしたり、

個人アカウントと劇団アカウントを反復横跳びしながらTwitterを更新したりしていました。

寝る前に今年の夏を総括して今日を終わらせようと思います。

弔が終わると夏の終り感が凄いのです。

今年はなんというか、けっこうな手応えとともにものすごく成功したんですね。

なので話そうと思えばいくらでも話せてしまえるので、簡潔に行こうと思いますが、まずは

 

今年の弔EXPOを簡単にまとめると、

①ことしも楽しかった

②人がたくさんきてびっくりした嬉しかった

③たくさんいろんな虫に刺された

です。

 

①と②が両立されたことは素晴らしいことです。

述べ549名の観客数(「1日通し券」=2団体観る方は2名としてカウントなのでユニークは412名)は、

過去の最高動員を180名以上上回る形になりました。

千秋楽の舞台芸術創造機関SAIさんなんて70名入りましたからね、びっくりしました。駐車場なのに普段。

SAIさんとキャンディプロジェクトさんとの3団体での実施で、

それぞれの団体さんのお客さんが初めて南千住に来てくれることにも大変価値と喜ばしさを感じています。

①に関しては、「役者をやらずに舞台監督/演出/制作等だいたいの統括」という初めての立場で、

今までの感じとは明確な違う感じがあって、立場上お小言言わなきゃいけない場面もそれなりにあり、

「あ〜〜〜もっとヘラヘラしたいなぁ〜〜〜」と思わないこともなかったですが、

これだけたくさんの人が参加してくれてたくさんのお客さんが観に来るイベントに、

気づいたら成長していた弔EXPOを、今までの記憶や経験とともに引っ張れるのは楽しかったし、

「自分が出ずにやる演出」も初だったので、上演中周辺警備をしながら観てた芝居はとても新鮮でした。

 

ただ今までよりもずっとめちゃくちゃ疲れており、結果完全に③に結びついたので、無理はしすぎないようにしようと思いました。未だに体中がかゆいです。

 

劇場空間について

 

まず今年も野外劇をやる上で、一つ今までと違う面がありました。

今までは家と客席が完全に正対する形で作っていたのですが、

今年は四角形の土地の一角がセンター(下記の写真の自販機辺り)になる形で、

家が下手、公道に面している辺が上手のL字のような舞台にしました。

 

 

 

これは単純に僕らが同じ向きに飽きてしまったこともありましたが、

こうして客席を45度振ることで、「完全に背後になってしまう辺」がなくなり、

お客さんが空間に対して感じられる情報量が増えて面白い感じになるのではないかなと思ってやってみました。

 

とはいえ上手側の人通りの多い公道をそのまま背景にしてやるのはかなりリスキーだな、

ということで、上手側には幕を張ってみたのですが、これはコレで大変おもしろい効果になりました。

下手が家という具象の最たるものに対して上手に虚構の幕が張られ、

しかしそのすぐ上には向かいの住宅や交通標識が並び、空間の手応えによい効果をもたらしたのではないかなと思います。

お客さんとしても視界の開け方と情報量の面で、今までの形よりもよかったのではないかな…

と勝手に思っています。

 

あとは何より借景ができたのでテント劇団出身の僕としては嬉しかったです。笑

 


 

そして今回でいうとなによりコレです。螺旋階段。

ウチの美術よりぐちさんが突如言い出した「螺旋階段って作れるっぽい、作りたい」

を信じた結果がこれです。頭がおかしい、凄い。

1週目は常設だと思われたのかあまり話題にならなかったくらいでした。

 

 

 

「イントロダクション」について

 

毎回なんとなくのテーマやモチーフ、流れを脚本の遠藤とすり合わせるのですが、

今回はまったくなく、かつあがってきたタイミングもいつもより遅く、

かつこれはいつもなのですが「いやここどこだよ前のシーンとどう繋げんだよ」

みたいな演出泣かせな本を書いてくるので、最初はそれなりに試行錯誤があったんですが、

結果的には脚本と演出を分けてることにちゃんと意味を出せた演目になったかなと思います。

 

演出の過程でざっくざくセリフを切ったり付け足したりするのは、

「伝えたいことが変わらなければ」という条件で僕と遠藤の中では認められていて、

今回はかなり色々手は加えましたが、特に大丈夫だったみたいで安心しています。

お話についてですが、「死んだ妹の霊」という要素が一つ有りつつも、

内容と話の流れとしてはスタンダードな会話劇になっていて、見やすくはなっていたのかなと思いますが、

「引きこもりが世界を好きになる」というある意味ちょっとした心の動きに主題があって、

それをきちんと成立させるために必要なことで最も役者に意識してほしかったのは、

《「街」の中/内側の人々》という認識を持って皆でそれを作り上げることです。

「同じコミュニティに住んでる人のことは皆なんとなくわかってる」という、

ある種「下町」のイデアみたいな世界観を、芝居の中で作ることを何より大事にしたかったです。

 

なぜならこの芝居が、実際に8年も野外劇をやらせてくれる人情味あふれる南千住でやるから、です。

これを例えば閑静な住宅街でやれと言われたら(言われるわけないけど)、

違う演出になってると思います。

 

これを組み立てる上でポイントになったのは、唯一の「街の外の人」である霊能者の香苗と、

内側の人間の中でも「街」に店を持ち、当初香苗に露骨に冷たい態度を取るバーの店主帆鳥で、

特に帆鳥さん役の下村さんを稽古中にかなり詰めたのは、ここがちゃんと成立しないと、

お話としての強度が生まれないからでした。でもかなり言ったね、ごめんて。

これが皆でちゃんと共有できて、セリフでは一切説明してない「街」が立ち現れたときは、

不思議とお客さんの反応がビビットになるので、面白いなぁと思ってみてました。

本当に新米演出家としても学びの多い公演でした。

 

そして今回僕が演出に専念した初めての公演で、けっこう試行錯誤していたのですが、

本当に面白い役者さん達が揃ってくれました。ありがとうございました。

皆楽しんで、今後に向けて何か持ち帰ってくれてれば嬉しいです。

せっかくなんで、各々ちょっとだけそれぞれについてコメントしていきます。

 

源;野口大介

色んな意味で今まで出会ったことないタイプの役者で、

不器用が魅力になるってこういうことなんだなと感心しつつ、

羨ましさと難しさを感じながら演出していた。

ある種一緒に試行錯誤しながら、この期間で芝居はすごくうまくなったと思う。

 

カンナ;横濱さくら

初舞台でこれを出しちゃうのか、本番初日の衝撃と言ったらなかった。

天才なんて軽々しく言いたくはないけど、

何かを惹き付ける魅力を確かに感じて、幸せな期間だった。

 

多恵;関原吏紗

本番になって客の前に見せて初めて、「多恵さんの話」

として成立していることに恥ずかしながら気づいた。

関原さんにこういう役を振ったことは我ながらすごくよい選択だったと思う。

 

香苗;庄司悠希(演劇集団円)

しょっぱなの本読みの段階から全く違和感がなく、

すごく安心してみていたし、ベランダとの会話の際の抜けがとても気持ちいいなと思いながら聞いていた。

他の人でもうイメージができないくらい役を引き寄せてくれた気がする。

 

瑠奈;郡詩歩美

ちゃんとこの子の面白さが伝わってよかった…と、

Twitterやアンケートを観ながら思っています。

できない、にしっかりと向き合ってくれた期間だったと思う、ありがたかったです。

 

風;鈴木明日歌(gekidanU)

印象で損をしているタイプなのは付き合いも長いからよくわかっている、

抑えるところはちゃんと抑えてくれる真摯な芝居をするので面白いなと思ってみてる。

今回のOP/ED曲も大変よかったです。

 

帆鳥;下村真梨奈

「金星」がそういう役じゃなかった分、

稽古中わかりやすく苦しんでたし苦しめた気はする。

最後のセリフは100%僕が付け足したセリフで、

これが力抜いてに素直に音にできた時に、ああよかった間違ってなかったと思った。

 

藍子;橙田かすみ

「橙田さんの中にもいる藍子の要素」

を見つけるまでは大変だったかもしれなかったけど、

見つけて/踏ん切りがついてからの安定性と信頼度は群を抜いていた。

 

直;川村玲於奈

多分頼めなかったら僕がやってた役、

パッと見の印象に対して戦術理解度が実は非常に高く、本当にいてくれてよかった。

今後も良い現場をたくさん踏んでいってほしい。

 

 

最後に、今回はすごく「gekidanU」としてちゃんとやれたな、と思っており、ます。

いいアー写だ。これからも色々やっていきます。お楽しみに。

 

 



 

 

たくさん書いたなぁ。

とにかくもう、楽しかったんですね。

 

引き続き僕らを、我々をよろしくお願いいたします!
この手記を書くのも、お久しぶりになってしまいました。

申し訳ありません。主宰、脚本の遠藤遊です。

皆様の貴重なお休みの時間に「金星」を観劇してくださり、誠にありがとうございました。

家公演と題した公演は今回で3回目になりました。

家というのはつまり私の家であり、

ずっと見ている景色の中で演劇をすることに

当初は大丈夫なのか?という気持ちが少なからずありました。

私はとても客観視が苦手な人間でどうしても主観で物事を捉えてしまうんですね。

ですが、gekidanUのメンバーをはじめ、

今回オーディションに参加してくれた役者さん、

そして何よりもご来場いただいたお客様。

皆さんがこの家を喜んでくれて本当に嬉しく思います。

オーディションから始まったこの公演。

たくさんの方に出会えることが出来ました。

その中で私とヒガシで新宿の居酒屋で白熱した議論を交わし、

今回出演していただいた皆さんに

オファーをさせていただきました。

改めてみんなありがとう。

そして単独公演としては過去最多のお客様に

作品を見ていただいて本当に嬉しく思います。

本当にありがとうございました。

さて、電気マグロとヒガシがばっちりロジカルな手記を残してくれましたが、

主宰の私はというと…とても論理立てた書き物が苦手です。。

なのツラツラと最近あったお話をしようかと思います。

私事で恐縮ですが、

18歳から8年間続けていたフリーター生活を、去年の9月に終わらせ

11月から会社員として働きはじめました。

これまで通りの生活や常識は全く通用せず、

「これが会社員…」と入って3ヶ月くらいは見たことなかった世界にどっぷり衝撃を受けていました。

そして同時に月〜金まで働きながら芝居を平然としていたgekidanUのメンバーは化け物じゃないかと思っていました。

そんな中オーディションを行いキャストが決定し

今回の作品「金星」の〆切日が決まってしまったのです。

僕のキャパシティでは慣れない会社員をやりながら

先のことを考えて少しづつ台本を書くなんて器用なことは出来ず、

何を物語ればいいのか、そして何を見せたいのか、

考えても会社のことしか出てきません。本当に平行作業が苦手なのです。

「あー上司」違う「あー先方に電話」違う違う「明日の来訪は…」

違う違う違うぞ!!仕事のことじゃなくって…!!

あれ?

ここで1つ明確に意識が変わっていることに気がつきました。

俺はこれまでフリーターをしながら演劇をしていて

否が応でもgekidanUを仕事と呼んでいたじゃないか

どんなに馬鹿にされてもgekidanUが仕事だと、本を書くことが仕事だと

意地を張っていたじゃないか…と

フリーターをしていると「仕事」の定義がわからなくなることが

多々ありました。なんでもかんでも仕事と呼んで自分はこういう人間だ!

という名刺が欲しかったんですね。

でも今は会社員になりました。今の会社の業務は紛れも無い誰が見ても

仕事と呼べるでしょう。名刺も会社に入社した瞬間に貰いました。

そうかー今は仕事が出来たせいで

本を書くことは1番でない状況になってしまったんだ。

すっと肩の荷が下りました。

「好きなことを書こう」

義務としての1番じゃないなら

gekidanUは1番好きなことじゃないと意味がないなと

そう思ったのです。

会社に入って3ヶ月間、必死過ぎて

ほとんど残すことが出来なかった創作用のiPhoneのメモ

そこには

「雨なんてなくていいと思っていたけれど、なくなるとさみしいね。困るね。」

これだけ残っていました。いつ、どこで、どうして残したか分からないメモ。

だけどもあんなに名刺を欲しがってたいたのに、名刺交換のルールを間違えて部長に怒られた3ヶ月前の自分よ。

伝えたいことはよくわかったぞ!任せろ!と。偉そうに今の自分が。

ここから金星の執筆はスタートしました。

〆切までの短い時間はとても楽しかったです。

生活リズムはめちゃくちゃでした。

会社が終わり、朝4時まで書いて朝7時に家を出る生活でした。

間に合わない!間に合わない!面白くない!繋がらない!

1人リビングで頭を掻きむしりながら。

それでもやっぱり楽しかったんですね。

好きなことのためなら時間を無限に生み出すことは可能なんですね。

僕はgekidanUのメンバーのことを化け物あつかいしておりましたが、

やっぱり皆好きなことをやっているから、続くんだなと

主宰として、みんなが好きなことをやれているならと、

ほっと安心しました。

ヒガシのまとめる座組は本当に楽しそうで、

仲間に入れて欲しくて

脚本が上がったあとも、自宅でやっている稽古に

主宰の感じをバリバリ出しながら笑

たまにフラフラお邪魔してました。

たくさんのお客様ともお話し出来て、

打ち上げもしっかり酔っぱらえて

沢田研二の「勝手にしやがれ」を熱唱している最中に

当たり前ですが、また演劇をやりたいなと思いました。

これから先も

gekidanUも関わる人が全員じゃなくても

少しでも多くの人が、なくなるとさみしいモノになれば

いいなと思う今日この頃です。

本当に本当にありがとうございました。

さて次回!弔EXPOですね。

まだ一行も書けていませんが…笑

また違うアプローチで皆さんにお話をお届けできればと思っております。

どうぞこれからもよろしくお願いします。

gekidanU 遠藤遊

夏。演劇の季節です。

お久しぶりです。gekidanU主宰遠藤遊です。

弔EXPO18が開幕致します。これは何かと言うと簡単に言うと演劇フェスです。gekidanUを初め、計4団体が参加します。

gekidanUからは野外演目「おと鳴り」

屋内演目「火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト」

の2作品を上演致します。今回僕はどちらも脚本のみ担当しました。

 

この2作品全く毛色の違う作品になりました。

今回は明日から6公演する「おと鳴り」について

この作品は

地元で質屋を営む穂波と、ある理由で家に閉じこもる樹梨を主人公に様々な出会いの中に起こる「偶然は必然なんだよ」と詠ったお話になります。

あーこんなドラマを夏の夜に見たいなと思いながら書きました。

gekidanU史上一番爽やかな、人間らしいお話になったかなと思います。



さあこの赤いハイヒールが何を意味するのか、是非劇場で見ていただけたらと思います。

 

さて「おと鳴り」はgekidanUヒガシナオキの初演出作品となります。最初に原案をヒガシに貰い話し合いながら本を書き進めてきました。今まで一緒に歩いてきた仲間ですが、あーこういうこと考えてたんだなとか、あーこういうお芝居が好きなんだなとか改めて。笑

これは、あるあるだと思うんですが、やっぱりヒロインは自分の好きなタイプに寄ってしまうんですね笑 今までの僕の作品にはいなかったタイプの少し浮世離れしたヒロインが描かれています。

スマホに残っていたおと鳴りのボツ台詞の1文

「キツい事も悲しい事も、あの忘れたい思い出とか、俺の嫌いなあいつだって、全部必要だからあるんだよ。ってわかったんだよ!だからお前もクヨクヨすんな!全部全部必要なの!」

あー…なんかこういうことずっと言い続けてるなぁ、本気で思ってるんだなとしみじみ思いました笑

今日のゲネプロでは写真を担当しましたが、キャストの皆さんの顔が本当に生きていた。

んーいい顔だ!と何回もシャッターを押して思いました。

 

明日から本番。是非足を運んでみて下さい!!

 

次回ブログは「火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト」について。よかったら読んで下さい!

gekidanU 遠藤遊

「きっと、綺麗な赤の上で」

改めまして、「きっと、綺麗な赤の上で」ご来場して下さった全てのお客様。本当にありがとうございました。主宰の遠藤遊です。

 

長らく時間が空いてしまってのご挨拶になってしまいましたが、今日挨拶する事を前々から決めていました。

非常に個人的な理由ですが、

今日4月27日は家の愛猫「シャガ」と僕が出会った日です。

1年前の今日僕は彼と出会いました。

彼の「シャガ」という名前は元々は「著莪(しゃが)」とう花の名前から取っています。4月27日の誕生花がつまり著莪なんです。

花言葉は「反抗」「抵抗」「決心」「私を認めて」「友人が多い」

今振り返れば、彼にぴったりな名前になりました笑

 

そして何故か僕にもぴったりな花言葉です。

まあそれだけなんですが笑

 

しっかり時間を経てこの公演に対する思いを述べたかったのです。

「きっと、綺麗な赤の上で」終演しもう2週間以上たちました。本当に早いです。

脚本ができた時、主人公は「ケイ」という男の子でした。ケイという名前は過去にも使っている役名で僕個人的にもとても思い入れのある名前です。だから漢字表記で意味を決めすぎないように、これからもケイが自分の作品に出て来れるようにカタカナ表記にするつもりでした。

僕は自分の経験談を作品にする事が多く、特に今回のお話は今までのどの作品よりも自分の経験談や弱さ、気持ち悪さ、甘さが主人公に出ていたと思っていてだからこそ、男の子にする予定でした。

もしかしたら、過去作品を見て下さっている皆様は知っているかも知れませんが、毎回僕の投影が強い役は同じ役者に頼んでいました。

彼が役者をやめて社会人になってから、前みたいな作品を作る事が難しくなって情けない思いがありました。

ただキャストの皆さんのオファーをする際、全てを終わらせて、そして全てを始めるつもりでこの本を書きました。なんとも思い入れの強い作品です。

 

自分の家の床が本当に抜けてしまうんじゃないかというくらい沢山のお客様にご来場いただきまして、本当に感無量です。

作品が終わり日常に戻り、いつも通りの生活に戻りました。

シャガがいて、外では南千住の音がする。

作品の終わりは切ないです。

人が沢山いたところから一人になりますから当然ですが。

でもこうやって普通の暮らしに戻っても、どっかで僕らの作品が皆様の話題の一つになっていたら、キャストスタッフ一同これ以上の幸せはございません。

 

ここに皆さんへの感謝と信頼なるキャストスタッフへ感謝の気持ちを書かせていただいて、この作品をひとまず終わりにしたいと思います。

 

ご来場下さった全ての皆様。協力していただいた皆様。

誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 

gekidanU 遠藤遊

 

 

 

 

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高村楓へ

楓ちゃん。今回は制作をしてありがとう。楓ちゃんがお客さんの窓口になってくれて、なんの心配をすることもなくお芝居を作る事が出来ました。自分の劇団もあると思いますが、これから先も手伝ってくれたら嬉しいです。そしていつかは僕らの財布を握ってください。僕だけじゃ心細いです笑 ありがとう!

 

ヒガシナオキへ

今回も本当にお疲れ様でした。いつもキャストスタッフを紹介してくれてありがとう。いつもポンコツ主宰に付き合ってくれてありがとう。そうそう、ヒガシが車の運転が出来るようになってしまったら、僕は何一つ威張るとこがなくなってしまって。少し寂しいです。あんまり多くを語る必要もないと思うので、これからもよろしくお願い致します。近いうちに打ち合わせを。そして8月も大成功させましょう!

 

汀へ

みぎーちゃん?呼び方が慣れないけど、本当にありがとうございました。まずはフライヤーのデザイン。これについては散々話したけれど、この前バーのお客さんがフライヤーの意味に今更気づいて、すごいね!と誉めていたよ。フライヤーとかってすごく消耗品だと思うんだけど、実はgekidanUのフライヤーも当日パンフレットも全部綺麗にファイリングいてくれるファンが居て、遠藤武子っていう人で、僕の母さんなんだけど。笑 でもそうやって一生残る誰かの宝物にもなるって事よね。これからもあなたに母さんの宝物、増やしてあげて欲しいです。今回はどうだったかな?僕はすごく深読みするくらい読んできて、悩みながらも、違う違う言われながらも前に進む姿がとっても印象的でした。最初に独白を3人で読んで地獄のような雰囲気になった稽古は一生忘れない。笑でも稽古が進んで行くうちに「ここに気持ちが入らなくなってここで入るようになった」とかなんか毎回新しい発見をしていけるのはすごいなと思いました。それを嫌う演出の人もいるかもしれないけれど、僕はとっても作品が前に進んでる感じがして、嬉しかった。この前駐車場で作業をしてロジまで来てくれたとき、何故だかとっても安心しました。笑これが僕が今回あなたに寄せた信用の大きさだなと思いました。ありがとう!

 

 

真坂雅へ

雅。3回目のgekidanUありがとう。雅はHowcrazyはの自分は尖ってて一人で芝居をしていたような感覚だったと言っていたけども、実は僕はあの時の雅の役とって好きでした。今回は協調性の中で稽古や芝居を丁寧に作り上げてくれたと思うんだけども、またあの雅が見たいなとも個人的に思ってる。上手く皆んなをまとめ上げて、ムードメイクしてくれてありがとう。稽古以外の時間も付き合わせてごめん笑でもあの時間僕はとっても大好きで、あれこそ、ある種この仕事をしている意味なんじゃないかとも思ってて、お前はダーツ下手くそだったけど、楽しかったね。一緒に来た友達は今年一番楽しかったと言っていたよ、人を楽しませる事、本当に得意なんだね。打ち上げの帰り際言ってくれた言葉。覚えてるかわからないけど、とってもとっても嬉しかったです。これから先も、たくさん一緒に作品を作りたい仲間だな、友達だな、と今回本当に思いました。楽しみです。ウキウキワクワクしてます。ありがとう!

 

高野恭子へ

恭子さん、初舞台改めておめでとう。そしてようこそ蟻地獄みたいな素晴らしき世界へ。笑 恭子さんへたくさんお花やプレゼントが届くたび、あぁ本当に周りの人を大切に生きて来たんだなと思いました。そしてそれは僕もみんなもちゃんと感じていたはずです。本当に奇跡のような出会いでしたね。これは何度目かの話になっちゃうかもしれないけど、香織さんが、同い年くらいの人が今から役者を目指したいと言っててどう思う?周りの人にはやめろって言われてて遊君どう思う?って聞かれた時、正直答えに迷いました。ここで僕がやめといたほうがいいです。って言った方が幸せなのか、そうじゃないのか。僕はこの世界に入って辛い事たくさんありました。楽しかった事よりも多かったと思います。だから迷いました。だけども、僕は賭けてみたかったんです。僕自身に。そんな熱い人に僕の思いは作品は伝わるのか賭けてみたくて、正式にオファーまで辿り着きました。賭けに負けたか勝ったかはわからない。けれど、恭子さんのお陰で僕も成長出来ました。恭子さんのお陰で初心を取り戻しました。最後に言ってくれた、また成長したら仕事しようって言葉で、これからもここで生きて行く意味が出来ました。ありがとう。これからも是非この素晴らしい世界にいてほしい。素晴らしいなんて一言だけじゃ言えないけども、言葉で話すよりも、酒を飲みながら夢を語り合うよりも強いモノが確かな覚悟がお客さんや身近な人に伝わるのはやっぱり芝居の素晴らしいとこだと思います。これからたくさんオーディションとか受けて他の舞台で活躍する恭子さんを楽しみにしてます。必ず見にいきます。最初に見つけたのは俺だそ!!と言いたいです笑 そう言えば明日バーに来るんでしたっけ?お待ちしてます。ありがとう!!

 

木村早陽へ

「ケイ」から「景」にしたのは、早陽をイメージして本を書き直した時、景色が見えたから、これは嘘でも例え話でもなく、本当に見えたから、僕は「景」という名前に決めました。きっとあなたの事を人が求めるのはそういう事なんだと思いました。僕は、これが終わってから、何故かずっと景が抜けなくて、あの台詞のように孤独をまた思い出して、周りに人がいるのに一人ぼっちだと思いました。そしてこれを書いている今もそう思ってます。だけども昔みたいに、だからって友達のことを無碍にしたり、酒を飲みすぎて線路で寝ちゃったり、ギャンブルで給料全部使ったりとかはなさそうです。それはきっとこの作品で僕も新しいことに気づいて孤独の本当の強さに気づいて、だから今は理論武装せずに、感覚的になんだかいい感じです。早陽にはこれがなくって悩んでいたけども、僕はそんな人間に出会ったのは初めてで、嘘だろとずっと思ってて、いつ心を開いて稽古してくれるのかと思っていたけども、稽古に対する真剣な姿勢や、悩んでいる姿を見て、これが本当のあなたなんだと納得して。根本的に多分人間的にも僕とは合わないあなた笑 だからこそ多分景色は見えたんだろうね。この作品が今後のあなたの人生に何か少しでいいから影響していってくれたら、ふとした時、早陽の胸の中に景が出て来てくれたら、もうそれが僕の作品を作る意味です。でもやっぱりまた是非一緒にお仕事しましょう。また新しいもの一緒に作りましょう。本当にありがとう!

 

 

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皆様、本当にありがとうございました。

また必ず、家以外のどこかで「きっと、綺麗な赤の上で」上演致します。

その時はよろしくお願いいたします。