舞台担当よりぐちです。
今年も各種公演・イベントに足をお運びいただきありがとうございました。
仕込みの時にぽろっと話したりもしていたのですが、
5-25-6でモノを作っている・仕込んでいるときは、小さい頃に秘密基地を作っていた感覚に近いなと思いながら作業をしています。
他の劇場で作るときとは違い、あの場所の特性を利用しながらその場で判断しながら作ることが非常に多いです。
例えば家公演の「金星」。
ハケ口を3階の窓に設定していたのですが、上から見るとこんな感じです。(あまりいい写真でなくて恐縮ですが)
窓上部の出っ張っている部分に平台を引っ掛けつつ単管で補強したうえで、
左側に見える室外機に足を引っ掛けて3階窓まで到達する、という仕組みになっていました。
これって、小学生くらいのころに、木がちょうど枝分かれしている部分を利用して棒をひっかけるだとか、
切り株的な物を椅子として利用し、拾ってきた机をおいたりするだとか、そういったことと何ら変わらないのかな、と思います。
裏では家の図面を書いたり3Dモデルを作ったりしていたのですが、
上のモデルを見ていただければ分かる通り「劇場」としてはクセが強すぎるのは当然のこと、「家」としてもかなり尖った空間です。
家公演に本格的に携わるのは去年夏・今年春・今年秋のまだ3回ではあるのですが、良くも悪くも5-25-6は、秘密基地のポテンシャルを持った空間だと強く感じる一年でした。
今年は、個人的には「家を使う」というところをとりあえずやってみて、この空間のポテンシャルを少し理解できたので、
来年はそれを生かしご、来場いただいた方や、演者さんをワクワクさせられるような空間づくりに邁進していきたいと思います。
いくつになっても「秘密基地」はときめきますよね。
来年もよろしくお願いいたします。