手記


年末に5人全員書いて!ってなって、それきりという体たらくでございます。

すみません、2020年一発目でございます。ヒガシナオキです。

 

1月6日に諸々情報公開をしたのですが、

現状、

3月19日〜22日 アトリエ5-25-6 Produce Vol.2開催

7月末(おそらくオリンピック開会式と初日がかぶる) 弔EXPO'20

12月頭 gekidanUアトリエ5-25-6本公演

という感じでまずは予定しており、お誘いやご相談があれば随時対応していく所存でございます。

 

また、僕が客演したり、

我々が活動拠点としている場所「アトリエ5-25-6」の貸し出しをきちんと始めたりと、

つい昨日CTOよりぐちがHPを常時SSL化(ホームページをgoogleさんに認めて貰える社会性ある状態にするヤツ)したり、

けっこうトピックがあったのですが、年始めは皆生業も忙しく、発信不足で反省です。

 

アトリエの貸し出し始動は団体としての悲願だったので嬉しいし、

是非お気軽にお声がけをって感じでございますし、これも話したいことたくさんありますが、

今日は稽古がついに始まったProduce Vol.2の話をしようと思います。

 

Vol.1をやったのが昨年の11月でしたので、かなりの短いスパンでの実施になりありがたい限りです。

前回はこんな感じで、京都発のユニット「くちびるに硫酸」さんにかわいく使ってもらいました。

 

 

 

昨年は劇作家協会新人賞を取った芝熊さんの「うかうかと終焉」の再演に利用してもらうなどもありましたが、

やり慣れた場所を他の団体に使ってもらう、という経験は本当に勉強になります。

 

さて、ほぼスタッフワークに終始していた前回に比べて、今回のVol.2は「演出補佐」としてgekidanUをクレジットし、

脚本に主宰の遠藤、主演を僕、スタッフはほぼgekidanUという形で公演を行うので、がっつり入ります。

ご要望に応じて、「どの程度Produceするか」を都度調整できるところをこの企画の良さにしていければと思っていますが、

そういう意味で言うと今回はフルコミットになります。

 

今回ご一緒するのは演劇公演が初めての経験になる同人サークル「犬小屋計画」さんです。

原作となるマンガを描き、演出も担う「サンいぬ」さんは僕がgekidanUに入って最初の公演(もはや伝説となっている4年前の真冬の野外劇)

からずっと我々を観てくださっている方で、「演劇をやる側をやってみたい、やるならずっと観てるgekidanUと」という嬉しいご相談を、

ちょうどProduce企画を考えている時にいただいたことで実現をしました。

誰かの「やってみたい」を形にするという意味で、この企画の主旨そのままだな最高だなぁと思っています。

 

ただ、この話が立ち上がるにつれて、実は僕の中にちょっとどうしようかなこの気持ち、というの当初はあって、

それはサンいぬさんと僕の関係性なのですが、

サンいぬさんは上記のgekidanUの公演の前、廻天百眼に客演した時に観ていただいて、

そこからずっと応援をいただいています。いわゆる「推されている」状態ですね。

結婚も喜んでもらい、マジで孫をかわいがるみたいな感覚で応援してくれてます。

 

なので要は「自分で原作を書く芝居で推しに主役やらせる」公演になるわけです。

それはもう構図としてすごいなんか気持ちがいいなという気持ちと、そんな重荷ある?という気持ちとが駆け巡りましたが、

何より思ったのは「創作にあたって、今までの関係性とまるで違う接し方になるんだなぁ」という不安というか違和感でした。

 

当然ですが、僕自身は今までサンいぬさんと接してきた時と、稽古場なりその前後の時ではまるで様子が違うと思っているし、

それより「推している人を前にしている人」として稽古場にいてもらってしまうと困るな、他に役者もいるし、

みたいなことを失礼ながら少し考えていて、

「マジで一人のファンを無くすつもりでやろう」と勝手に肝に銘じたりなど、昨年内くらいは考えていました。

 

しかし現状、完全にそれが杞憂であったことがわかっています。

「良い作品」に向けて、同じ方向を向いて他の役者さんとともに対等な目線で創作を続けています。

芝居に対して何を良いと思うか、などのある程度の共通言語があるのでやりやすいし、楽しいです。

なんとなくこれが終わっても何も変わらず推し続けてくれるだろうな、と思っています。不思議な言い回しだなこれ。

役者さん3名、鬼塚貴彬さん、日野あかりさん、きだたまきさんも最高でございますね。

本当に南千住で民家で行われる怪しげなオーディションに来てくれてありがとうございました。感謝感謝。

 

あと、何せgekidanUフルコミットなんで、美術や照明プラン含め色々考えております。お楽しみに。

脚本も、初めての経験である原作からの脚本化に遠藤だいぶ苦しんでましたが、

普段のgekidanUとは違う部分や、彼のバックボーンや今置いている状況を反映した内容になっています。

稽古中にチューニングをかけていくのがgekidanUのやり方ですが、今回はそこにサンいぬさんの観客に寄った視点が添えられて、

いつもよりエキサイティングな感じになっています。

 

なので、馴れ合いのオナニーみたいな芝居にはしないことは間違いなく約束できます。

共通の知り合いもいるし、一応ね、宣言です。

 

まだ1ヶ月以上ありますが、2割くらいのお席が埋まっていてありがたい限りです。

ありがとうございます。

物理的に席が作れない会場になりますので、ご検討はお早めにいただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

 

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アトリエ5-25-6Produce vol.2

犬小屋計画 「一人夜明けにパンを焼く」

 

原作・演出;サンいぬ(犬小屋計画)

脚本;遠藤遊(gekidanU)

演出補佐;gekidanU

 

夜は今日も眠れない。

夜勤明けの親友のために、病気がちの母さんのために、

一人夜明けにパンを焼く。

 

カーテンは開けない。

 

朝日を浴びて普通に生きていくことが、

僕には難し過ぎるから。

 

アトリエ5-25-6produce vol.2は、

同名漫画作品をgekidanUの全面バックアップにより舞台化した、

「犬小屋企画」初の演劇公演。

 

出演

ヒガシナオキ(gekidanU)

鬼塚貴彬

日野あかり

きだたまき(ちち不在。)

 

会場:

アトリエ 5-25-6(荒川区南千住5−25−6

 

日時

2020

3月19日(木) 19時〜

3月20日(金祝)  14時〜 19時〜

3月21日(土) 14時〜 19時〜

3月22日(日)  12時〜 17時〜

受付開始/開場は開演の30分前

 

料金

予約・当日共に 2,000

 

予約URL

ご予約はこちらから

 

スタッフ

企画統括 遠藤遊(gekidanU)

舞台監督 ヒガシナオキ(gekidanU)

照明 電気マグロ(gekidanU)

美術 よりぐちりょうた(gekidanU)

音楽/音響 鈴木明日歌(gekidanU)

原作補佐 むーちゃん(犬小屋計画)

制作 しろ。

宣伝美術デザイン サンいぬ(犬小屋計画)

宣伝美術レイアウト あきやまみ

gekidanU主宰遠藤遊でございます。

今年最後の手記。年末のご挨拶でございます。

今年の頭くらいに
親父からダブルレザージャケットを貰いました。
1度も袖を通してないレザーはガッチガチで
20年前くらいの型だから、肩幅も昔使用のゴツゴツ。
細身の僕が着ると、絵に描いた「服に着られている」状態でした。

ググると「レザー ダブル ダサい」
みたいのが検索に出てくるぐらい別にトレンドではないんですが
来年で27になるから、
なんかどうしても着られている感が悔しくて
革が似合う大人になりたくて、憧れがあって
寒くなる前の10月くらいに「このダブル着こなしてやる」と色々調べ始めました。

とにかくまずはガッチガチの革を柔らかくしないと話にならない!
調べてみたけども
やっぱりネットの海にも口うるさいマニアは結構いて
これはダメだ。あれはダメだ。と結局、一体何が正しいのか…。

まぁ色々行き着いて
オイルを購入。
塗りたくってみたけども
まだまだ…
まぁそんなこんなで
タブーと言われている洗濯、乾燥機、中生地を全部切ったり
多分見る人が見たら怒られるやり方で、今年の冬から着始めました。

革は着れば着る程、身体に馴染んで
服が形を覚えていって、更に柔らかくなります。

2019年
劇団として団体として馴染んだ1年でした。
所謂「劇団」「小演劇界」みたいなところからは外れているかもしれませんが、
別に洗濯機で洗ったって、中生地を切ったって、いいじゃんかって思う訳です。
僕らは型破りな事を敢えてやる団体ではありません。
ただ今ある手札で、今1番似合うものを作りたいなと常々思っております。
手札が少々特殊でジョーカーじみたものばかりなので、変な劇団だと思われていますが、
とにかく大切なのは無理をしないこと。5センチ以上の背伸びをしないこと。
「消極的だな」「劇団やる意味ある?」「作品作る意味ある?」そんなことを言われる事もあります。

でも僕らはオーディションに来てくれた役者の時間も体力も交通費も精神も心も削って
大切な人、認めて欲しい人、演劇を反対している家族、口説いている女の人とかに
役者は高いお金を払ってもらって、そして見せる。
それが演劇の普通で、プレッシャーとか結構エグいし、大切な人にどう思われたって誰のせいにも出来ない。
遠い場所に足を運んで、不確定なものにお金を払う程、みんな余裕はない。
それでもたくさん呼んでくれるから、gekidanUの今年の動員数は過去最高でした。
これは本当に役者さんのおかげです。

例えば…
チャレンジして失敗して正解とか崩壊こそが美学だみたいな
そんな主宰、脚本、演出の勝手な精神論や
団体としての失態を隠すような言葉で稽古を進めて
「つまらなかった」「よくわからなかった」「役者ってなんなん、ダサいね」「どうせ趣味でしょ。本気じゃないでしょ」
そう思わせるわけにはいかない。

過去僕と一緒に作品をつくって、そんな想いにさせてしまった人もきっといて
未だ僕は残念ながら「遠藤遊」だけで検索される脚本家じゃないし
gekidanUも団体名だけで人がわんさか集る団体ではないです。

だからこそ、コツコツ、2020年も
似合ったものを、確実なものを
5センチギリギリを狙って、
形は変えつつも、
身体に馴染んだものを
作っていけたらと思っています。
目標はひとまず、50キャパの野外劇場、30キャパのアトリエ5-25-6で
チケットの取れない劇団にする事です。
先は短い様で長いかな…がんばります。

ですから、2020年
これを見たまだ出会った事ない役者さん、役者をやってみたい中学生、高校生、
サークルでくすぶっている大学生、若い劇団がどんなもんかって思っているベテランの方も
是非、是非見に来て下さい、そしてオーディションに来てみて下さい。そして力を貸して下さい。
絶対に後悔はさせません。gekidanUの最初のクライアントは役者です。たくさんの人に出会いたいです。

レザージャケットが似合う大人がかっこいい!
そんな僕です、今風ではないかもしれませんが、
きっとたくさんの人に出会う事でしか、僕は成長出来ません。

軸として、
物語として、
言葉として、
作品の魅せ方として、
なにより先10年20年続く団体として
僕の憧れを叶えてくれる

ヒガシナオキ
よりぐちりょうた
電気マグロ
鈴木明日歌

彼ら仲間には心から感謝しています。
主宰として僕も彼らがやりたいことを叶えてあげたいと、そう思っています。

長々とすみません。
最後になりましたが
2019年gekidanUに関わっていただけた全ての人へ
本当にありがとうございました!!
役者さん目当てで来ていただいたお客様。オーディションに来てくれた役者の皆様。
関わっていただけた団体の皆様。南千住の皆様。エトセトラ。
この場を借りて、お礼を言わせて下さい。本当にありがとうございます。

東京オリンピックが始まり、そして終わり
日本、東京、南千住が変われば
僕らの環境も何か変わっていくかもしれません。

もしかしたら衰退していく環境だとしても
改めて演劇をやる意味、役者がいる意味、僕らがいる意味を
探っていけたらなと思っております。

全ての皆様、これから出会う誰かにも、
来年もどうぞよろしくお願いします!!

gekidanU遠藤遊





30日までに投稿する予定がいつのまにか大晦日を迎えていました。




gekidanUで楽曲制作や役者を務めます鈴木明日歌です。




劇団員とてはもうすぐ1年、この劇団に初めて関わって2年半が経ちます。




わたしの視点からgekidanUでの2019年の出来事を振り返ったり、これからのことを考えたりしてみたページです。




鈴木明日歌と別の場所で関わっている人も、gekidanUについて、アトリエ5-25-6について、ちょっとでも興味を持ってくれればうれしいです。




1月に鈴木が加入したのと同時期に、南千住の劇場が「アトリエ5-25-6」と名付けられました。




演劇以外の表現活動でも利用できる場所を目指して、3月には第1回家ライブ『誕生日と花曜日』を開催しました。




自分が普段参加している、ライブハウスやライブバーでの演奏とは異なり、場所も時間も自分で作ることから始めるのは苦難もありましたが、劇団スタッフやバンドメンバー、共演者のみなさんの協力あって




普段ライブハウスに行かない人も、またはライブハウスの雰囲気にすこし疲弊してしまった人も、おもしろがってくれるような空間が作れたと思います。




続けていくためにまだまだ課題はあるけれど、視野が狭くならないように楽しめる形を探していきたいです。




 








 




4月末から5月にかけて行われた家公演『金星』では、本作のための同タイトル楽曲を書き下ろしました。




2017年に出演したgekidanU作品『セミとカメレオン』でも、作中歌を弾き語りましたが、物語の登場人物に自分が変身しない状態で、脚本を読んで、劇中歌を制作したのは初めてのことでした。




歌詞よりも先に、音の質やタイミングを重視して取り組んだのも初めての挑戦でした。




役者さんの声や動きによって、自分の楽曲が物語の中で生きているのを観られたこと、更にそれを劇団単独公演では最高動員数となる数のお客さんに観てもらえたことで、かつてない喜びに出会えました。




 




 






2年ぶりに役者として参加した8月の弔expoでも、野外で猛暑の日や天候が不安定な日もあったのに、たくさんの方が観に来てくれました。




芝居の基礎的な部分、理論的な部分をすっとばして芝居に参加していることを改めて実感し、恥ずかしく感じたりしながらも、共演者のみなさんから毎日刺激を受けながら、この劇団で自分が果たせる役割を以前より掴めた気がしました。




2年前に感じた、特別な夏休みを以前より内側でその一部として動きながら感じられました。




観客のみなさんともその空気や時間が共有できていたようで、反響をもらえて嬉しかったです。




 












楽曲提供については、5月の家公演を経たことでプロデュース公演『あの星にとどかない』でも、自分のイメージする音を発見することや重ねていく楽しさ、脚本演出の方とイメージを共有する楽しさを体験できました。




このプロデュース公演では、初めて音響機器の仕込みと音響操作も担当しました。衣装、舞台美術、照明、脚本ともに自分が心惹かれる世界観が出来上がっていく中で、毎回ものすごい緊張感で正解を探し出し、叩き出していくこの作業が、実は今年最も「演劇」の生感を感じた時間だったかもしれません。




感謝です。




 












書いてみて気づきましたが、2019年はgekidanUにとっても、鈴木明日歌にとっても初めての試みをたくさんできた1年でした。




3月末に、不注意で手に怪我を負って周囲に迷惑をかけてしまいましたが、それがきっかけで、バンドでも一人での活動でも、ギターだけでなくシンセサイザーやループエフェクターを使った演奏・録音を始めました。




生まれた楽曲をgekidanUを通じて多くの人に聴いてもらい、反響をもらえたことで、これからの活動が拓けてきたと感じています。




下記URLから、今年劇団で手掛けた楽曲をはじめとした鈴木明日歌の楽曲、参加バンドの楽曲が聴けますので、まだ聴いたことのない人はぜひお聴きください。




https://soundcloud.com/user-374791197-137950772




 




https://linkco.re/Sa6XZHS9




 




来年は、自分の楽曲を聴いてもらえる場所を広げつつ、作品やパフォーマンスを発表する場所を探している人に、アトリエ5-25-6を知ってもらえるような活動を、もっと模索して試みたいです。




アトリエ利用に関する些細な質問も、鈴木の出演や制作の依頼もお受けしますので、個人のtwitterアカウントやメール、gekidanUのメール、どこからでもご連絡ください。




関わってくれた役者のみなさん、他団体のみなさん、観に来てくれたみなさん、南千住の街のみなさんのおかげで大きな1年にすることができました。




ほんとうにありがとうございます。




そして、舞台制作や音響のお手伝いをしてくれる方々も含め、優しく優秀なgekidanUメンバーにもこの場を借りて




いつもありがとうございます。




 




精進しますので、これからもどうぞよろしくお願いします。




よいお年を。




 




  










 

大人の秘密基地(よりぐち)

舞台担当よりぐちです。

今年も各種公演・イベントに足をお運びいただきありがとうございました。

仕込みの時にぽろっと話したりもしていたのですが、

5-25-6でモノを作っている・仕込んでいるときは、小さい頃に秘密基地を作っていた感覚に近いなと思いながら作業をしています。

他の劇場で作るときとは違い、あの場所の特性を利用しながらその場で判断しながら作ることが非常に多いです。

例えば家公演の「金星」。

ハケ口を3階の窓に設定していたのですが、上から見るとこんな感じです。(あまりいい写真でなくて恐縮ですが)

窓上部の出っ張っている部分に平台を引っ掛けつつ単管で補強したうえで、

左側に見える室外機に足を引っ掛けて3階窓まで到達する、という仕組みになっていました。

これって、小学生くらいのころに、木がちょうど枝分かれしている部分を利用して棒をひっかけるだとか、

切り株的な物を椅子として利用し、拾ってきた机をおいたりするだとか、そういったことと何ら変わらないのかな、と思います。

裏では家の図面を書いたり3Dモデルを作ったりしていたのですが、

上のモデルを見ていただければ分かる通り「劇場」としてはクセが強すぎるのは当然のこと、「家」としてもかなり尖った空間です。

家公演に本格的に携わるのは去年夏・今年春・今年秋のまだ3回ではあるのですが、良くも悪くも5-25-6は、秘密基地のポテンシャルを持った空間だと強く感じる一年でした。

今年は、個人的には「家を使う」というところをとりあえずやってみて、この空間のポテンシャルを少し理解できたので、

来年はそれを生かしご、来場いただいた方や、演者さんをワクワクさせられるような空間づくりに邁進していきたいと思います。

いくつになっても「秘密基地」はときめきますよね。

来年もよろしくお願いいたします。

こんばんは。

年末なのですが仕事がおさまった感じが全然しません。電気マグロです。

 

今年のgekidanUについて振り返るにあたり、電気マグロ的に最も分かりやすい例として、家劇場の照明設備改修状況を追っていきたいと思います。 
 
 
 

【~4月初頭:改修初期】 
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この場所に「アトリエ5-25-6」と名付ける前か、名付けたばかりの頃です。 
 
2018年の弔EXPOで屋内公演として上演した『火曜日の夜、水曜日の朝、サテライト』から、「芝熊」さんの『うかうかと終焉』という公演に使っていただいた頃まで。 
上の写真は芝熊さんの公演で、壁の落書きは舞台美術の一部です(古い学生寮という設定のため)。 
 
この時期の照明設備的にはほぼ元の家のままで、屋内については既設のダウンライトをそのまま使用。 
 
さすがにダウンライトのみでは顔が暗いので、下の写真のような首振りの延長ソケット+ビーム電球を使って、辛うじて前明かりを作るような状況でした。 
E26_kubifuri

調光についても、LED灯体などはもちろんDMX調光卓で操作ですが、ダウンライトは家に元々ある設備のため、元々付いている壁の調光スイッチでの操作を想定していました。 
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結局、これではあまりに操作しづらいということで、急きょ仮組みの電気工事をして、DMX調光ユニット(DP-415)で調光できるようにすることとなりまして、「ダウンライトを舞台照明用の外部調光器で簡単に操作できないのか?」という点は、以後の課題となりました。 
 
 
 

【4月下旬:『金星』】 
次に、gekidanU 家公演企画vol.3『金星』 に向けて多少照明設備の増強を図りました。 
 
まず、スイッチが変な位置にあって使いづらかった壁際の小型ダウンライト2発を、スポットベースに改造。 
PAR16の灯体を常設としました。 
atlier5256_spotbase1 
 
 
次に、ダウンライトのうち1発を、首振りのできる「ユニバーサルダウンライト」に入れ替え。フロアの中心の1発のみ交換しました。 
 
今までこのダウンライトの下がちょうど客席と演技エリアの境目に来てしまい、客席が半分明るくなってしまっていたのですが、首振りができることで演技エリアの方向に少し寄せた明かりを作ることができ、舞台照明としての精度が向上したと言えます。 
atlier5256_universal 
 
 
そして、問題となったダウンライトの調光。 
 
今後演劇公演の際は舞台照明用の調光ユニットで行うことが明らかなため、「元々の壁スイッチで操作する」のか、「外部調光卓/調光ユニットで操作する」のかを簡単に切替えできるような改修を施しました。 
 
下の写真に3極プラグの見慣れないコンセントがありますが、これで壁スイッチ⇔外部調光器の強電的な切替えを行えるようにしたのです。 
atlier5256_DLjack 
 
 
下のgifアニメでは、家のシャンデリアをPC卓で調光できていることが分かると思います。 
 
 
しかし、色々改修を行った一方、前明かりを作るための照明バトンは未完成。 
 
公演2週間前になって、カーテンレールのあった場所に仮設でバトンを設置しましたが、その程度が限界でした。 
 
バトンもあり合わせのもので、長さも足りず不自由なバトンでした。 
この公演の手記で前明かりの作り方に言及していますが、設備的には不完全だったのです。

 
 
 
【10月:プロデュース公演】 
gekidanU初のプロデュース公演となった、くちびるに硫酸#3 『あの星にとどかない』。 
 
この公演では、脚本・演出の性質上、「家だけど、ちゃんと舞台照明」を成立させることが必要でした。 
 
よって、ここまでに挙げた設備改修の成果をフルに活かすこととなりました。 
 
さらに、客席の向きの関係上、『金星』の時に仮設したバトンとは異なる場所に前明かりを設置する必要がありました。 
 
ならばいっそ、というわけで、2ヶ所あったカーテンレールボックスに、ライティングレール(ダクトレール)を常設することとしました。

atlier5256_ductrail 
2ヶ所のうち1か所は、上の写真の位置で新規設置。こちらが今公演のシーリングバトンになりました。 
 
もう1か所は、『金星』の時に仮設したバトンを撤去して敷設。今公演ではフロントサイド的な位置のバトンとして機能しました。 
 
これで一応、照明設備的には幅広い需要を満たせるようになったと思います。 
 
先週の忘年会では、30分程度の仕込み時間でパーティーらしい照明を作ることができ、この設備の汎用性がある程度出てきたかな、と思います。 
atlier5256_party 
(撮影:ヒガシナオキ) 
 
 

 
【まだまだ続く設備改修】 
ここまでで「色々やってるなあ」と思われたかもしれませんが、実はまだやることは残っています。 
 
目に見える分かりやすい改修だけではなく、使いやすさのためのコンセント増設、エアコンとの電気系統分離、ダウンライト1発1発の個別調光、などなど細かいものを含めればまだまだやりたいことは多く残っています。 
 
それから、今は2階のリビングが「家劇場」のメインですが、今後は1階や3階も公演場所として使うかもしれません。 
 
そうなれば、階間をまたぐ制御信号の伝送、ライブカメラの整備など、また違った方向性のニーズが発生することもあるでしょう。 
 
来年も謎の進化を遂げる家劇場にご期待(?)ください。